セシル ミニスカート・スタイル集 1_00

-----------------------------------------------------------------------------------------------


今回は、
ビニ本や裏本をすこし離れ、

エロ本に掲載されている広告のお話です。

思えばこれまで数多くのエロ本を手にとってきました。

エロ本を手にとった数に比例して、
そこに掲載されている広告も目に入ります。

裏本や裏ビデオ販売の広告、
大人の玩具の広告、女性下着の販売の広告もありました。

そんななか、
とくに印象に残っている広告が、恋人紹介の広告です。

代表的な、
「日本ユースセンター」なるところの広告を記事のあとに載せました。

当時のエロ本に親しんでいた読者のかたなら、
何度も見たことがあるはずです。

マッチングアプリや出会い系サイトがメインとなっている今では、
役割をすでに終えていると思いますので、

「日本ユースセンター」は、
もう存続していないと思われます。

それはさておき、
私は大学生のときに、いちどだけハガキを出したことがあります。

同じ下宿に住んでいた友人と相談していっしょに出しました。

おそらくひとりだと、
ハガキを投函する勇気はなかったと思います。

というのも、
当時、「そんなところにハガキを出すとヤクザに住所を知られる」などと、

都市伝説まがいのことをいう、
別の友人がいたからです。

それなりに説得力があったので、
二の足を踏んでいたわけです。

いっしょにハガキを出した友人は、
イケメンで人あたりも良く、モテないわけではなかったと思いますが、

なぜか私と連れだって、
エロビデオをレンタルしに行ったり、裏ビデオ販売のお店に行ったり、

会社訪問で上京したさいには、
いっしょに歌舞伎町でぼったくりにあったこともありました。

恋人紹介の話にもどりますと、
ハガキを出して、そんなに経たずに封筒が届きます。

なかには、
3人分の女性の写真とプロフィールが書かれた紙が入っていました。

ひとりは女子高生、
ほかのふたりは女子大生だったように記憶しています。

女性と、
コンタクトをとりたいならば、

お金を払うようなシステムだったと思います。

興味本位でハガキを出したこともあったので、
そのさきには進みませんでした。

ただ、印象としては、
意外ときちんとしていて好感を持ったことを覚えています。

いま思うと、
同じような広告は、女性誌にも掲載されていたはずですから、

サクラではない女性会員もいたのではないでしょうか。

ところで、
そのときに友人は、私のところに届いた写真の女子高生の顔のところに、

エロ本から切り取った女性の股間部分を貼り付け、
ほかの友人に見せて、「こんなのが来たぞ。とんでもないわこりゃ」と、

幼稚な悪ふざけをして、
別の友人をあきれさせていました。

もちろん、
そのときに届いた写真やプロフィール的なものはすべて捨てましたが、

いま持っていると、
価値のある資料だと思います。

さて、
もうひとつエロ本の広告についての話があります。

私が30代のときの話です。

いまもあるのかどうか知りませんが、

金運が良くなるリングとか、サイフとか、身に付けるものを販売する広告も、
よく見かけることがあります。

たとえば、
複数人の、

「こんなに金運が開けてきました」という体験談とともに、

札束を手にして笑顔の写真が
掲載されていることもあります。


じつはいちどだけ、
金運が開けた人として、広告に登場したことがあります。

1990年代の後半くらいだったと思います。

すこしだけ関係のあるカメラマンの人に、
モデルをやってくれと頼まれて出演しました。

札束をわたされ満面の笑みで写真を撮られました。

場所は小さな児童公園です。

撮影時間はわずか10分程度。
ギャラとして1万円をもらいましたので、いいバイトでした。

雑誌に載った広告を自分では見てないのが心残りです。

広告ついでに、
もうひとつお話しすると、

これは比較的最近の話です。

勃起力改善というサプリだったと記憶しているのですが、

広告に大きく、

「ノーベル生物学賞の〇〇博士推奨」とか、
ノーベル生物学賞の〇〇博士が開発に携わる」とか、

そういう煽り文句が書かれていました。


そして白衣を着た男性3人のイメージ写真。

ノーベル賞受賞の博士は外国人の名前で、
白衣を着た男性たちは日本人でしたので、

直接関係あるわけではないと思いました。

ちなみに、
2010年代のエロ本に掲載されていた広告です。

正確にいうと、
成人指定の雑誌ではなくて、

コンビニで販売されていた、
かぎりなくエロ本にちかい雑誌です。

その当時、
すでにネット検索が一般的でしたので、

私はすこし調べてみました。

すると、
ノーベル賞を受賞した歴代の人物のなかに、

広告に掲載されていた博士は存在しません。

さらにいいますと、
白衣の3人のうち真ん中の人物が、

アダルト動画に、
男優として出演しているのを見たことがありました。

なぜわかったのかといいますと、
当時、10年あまりアダルト動画を編集する仕事をしていたからです。

そこによく登場している男優さんだったので、
顔を覚えていました。

最初見たときに、
どこかでみたことがあると思った次第です。

というわけで、
エロ本広告の話は以上です。

今回の話は、
エピソードとして興味深いと思ったので取り上げただけのことで、

広告の真偽や、
良い悪いをいいたいわけではありません。

エロ本に限らず、
一般誌や一般メディアの広告も同じようなものです。

私もこれまで、
数多くの広告に魅せられて、

あとで考えてみると必要なかったものを、
数多く買ってきました。

そしてそのときは、
心の安寧が得られたことも事実です。

最後になりましたが、
トップ画像は前回取り上げました、

ビニ本「セシル ミニスカート・スタイル集 1」(松尾書房)に登場の、

キャンプをするモデルの
大江啓子さんです。

松尾洋三社長が主張するように、
日常のひとコマがうまく切り取られていると思いました。

-----------------------------------------------------------------------------------------------

日本ユースセンター_01