
「女学生活」(共和出版)発売時期不明
前回の、「女学生活」共和出版(前編)の続きです。
いろいろと書きたいことがあるのですが、まずセーラー服のことから始めます。
アダルト雑誌では、“セーラー服”は若い娘さんを表現するアイテムとして使われます。
だから、かなり年齢の高いモデルに、
セーラー服を着せてしまうこともおこなわれるわけですが、
「女学生活」の娘さんは、セーラー服に違和感がないほど若いです。
18歳未満でないのはもちろんなのですが、年齢は高くても20代半ばくらいではないかと思います。
また、セーラー服が1970年代テイストです。
現在と比較して、スカートの丈が異常に長いです。
ちなみに、1980年代に生息していたといわれる不良の女子たちは、
セーラー服のスカートの丈が長かったのですが、それほどではないにしても長いです。
膝下15センチくらいのところまで、あるのではないでしょうか。
さらに、今はほとんど見かけなくなった学生カバンを持っています。
ところで、1980年代、私が中高生のときは、
学生カバンをつぶしてペタンコにするのが流行りました。
ペタンコにしたうえで、別のカバンに教科書やらノートを入れての通学です。
あれはいったい何だったのだろうと思いますが、
それはさておきまして、
娘さんは、木綿の白い靴下に、黒いローファーを履いています。
足首から下は、いまの感じと同じです。
ただし、1990年代にはルーズソックスが流行りましたから、
ひとまわりして、また1970年代テイストに戻ったということでしょうか。
ところで、これらのセーラー服や学生カバンは、撮影用に準備されたものだと思います。
それゆえに、当時の本物の女学生を再現しているともいえます。
そうでないと違和感が出てしまい、おかしな女学生ができあがるからです。
外撮りの場面では、娘さんが公園の池のほとりで佇んでいる様子や、
また、地元の人でしょうか、落ち葉を燃やして焚火しており、
それを娘さんが眺めているカットがあるのですが、
風景に溶け込んでいて違和感がありません。
けっこう良い構図になっていまして、
たとえば、アマチュアカメラマンが応募したコンクールの出展作品といわれても納得しそうです。
続いて、下着に話題を移していきたいのですが、
中身については、表紙で見せている、丈が相当に長いパンツではなくて、
可愛らしい小さめのパンツを履いているカットも複数あります。
表紙で見せている、丈が長いパンツは、もしかしたらガードルというものでしょうか。
パンツの上に履くものか、それともパンツの代わりに履くものか…。
私は、年齢的に人生を折り返している中高年男性ですので、
当然ながら女性の下着に詳しいはずはありません。
そのためガードルなのかどうかも含めて、よくわかりませんでした。
パンツの話に戻りますが、パンツが少し透けていて、
中心に陰毛らしき影が見えるのはヒワイです。
「女学生活」のなかで最もヒワイなカットだと思います。
またブラジャーですが、下乳だけを隠すタイプのものでして、
いまでもこのタイプのブラは売られていると思います。
そのため、古臭さは感じませんでした。
ブラを外して、上半身がスリップだけの状態になったカットも数点あります。
このとき、乳輪がうっすらと透けて見えているのも、陰毛透けに続いてエロチックです。
あと、意外とバストが大きいのも興奮ポイントです。
“スリップ”と書きましたが、昔は確か、“シミーズ”と呼んでいたはずです。
そう思ってネットで調べましたところ、
いまでも“シミーズ”というカテゴリーで商品が売られていました。
ただ、現在は“シュミーズ”という表記も見られました。
ただし“シュミーズ”が、“スリップ”と同じものなのかどうかはよくわかりませんでしたし、
どうやら“スリップ”も、過去の呼び名のようでした。
前回も書きましたが、肌露出はかなり抑えられていてフルヌードもありませんが、
当時としては、“アダルト”な扱いをされていたと思われます。
ちなみにトップ画像は、裏表紙の直前のページ、いわゆる表3です。
セーラー服と下着以外の着衣姿です。
髪型といい、肩に付けた羽根の飾りといい、
上品なお嬢様という雰囲気がとても濃厚です。
「お母さま。それでは、ピアノの発表会に行って参ります」とでも言いそうです。
あと気になるところといえば、やはりタイトルの「女学生活」です。
「女学生」と「生活」を合わせた造語だと思われます。
「女学生活」の発売は、おそらく1970年代後半だと推察するのですが、
その当時も、すでに「女学生」は死語ではなかったでしょうか…。
「生活」の前に付けるために、あえて持ってきたのかもしれません。
「女子高生」だと、「女子高生活」となり、“女子高”を連想させますし、
「高校生」だと、「高校生活」となり、エロから離れていくイメージです。
いろいろ思案したうえでのタイトル決定だったのかもしれません。
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