今回は、ビニ本とか裏本のことではなくて、神田神保町の古本屋について書きました。
個別のビニ本や裏本とは直接関係がない話です。
具体的には、
今年の3月に神田神保町に行き、複数の古書店を物色したときのことを、
古書店ごとに取り上げて書いていこうと思っています。
ただし、個別の古書店の名前はイニシャルにしました。
また、これから私が書こうとしていることは、神保町界隈を2時間ほど歩けば、
だいたいわかることでして、その意味においては無益な情報ですし、
そもそも、神保町に足を運ぶことがないであろう方にしても、
情報としてはあまり意味がないとは思います。
とはいうものの、このブログでは、
私の学生時代の話とか書店の話とか、いくつか取り上げてきました。
その延長ということもありまして今回、神保町を取り上げようと思ったのですが、
ご興味のある方は、最後までお付き合いください。
では、早速書いていきます。
説明不要だとは思いますが、
神田神保町というのは、東京都千代田区神田神保町のことです。
どういう歴史的背景からそうなっているのか、不勉強で知りませんが、
昔から古本屋がたくさんある地区として有名です。
私は今回、数年ぶりに行きました。
目的はエロ本とかビニ本を購入しようと思ったためです。
そもそも古本屋が異常に好きだということもあります。
都内に住んでいれば、年に何度か行きたいと思ってはいるのですが、
いかんせん現在の住まいと距離が遠くて、その頻度では行けません。
東京はとくにですが、お店の閉店開店のスピードがはやくて、
数年経つと無くなっていたりするのですが、
私がかつてよく行っていた神保町のお店たちは健在だったので安心しました。
というわけで、まず最初に「ブック D」です。
イニシャルにして気づきましたが、Dだけイニシャルにする必要ないかもしれません…。
(短距離走は、スタート〇〇〇〇が肝心ですね…。)
神保町のメインストリートだと私が勝手に思っています、すずらん通りから、
やや南にある古本屋で、神保町のなかでは新興のお店です。
女性アイドル写真集やエロ雑誌、漫画がメインのお店で、
古本屋らしからぬ明るめの外観や、各雑誌が整然と陳列された店内の様子など、
入りやすくて探しやすい感じですし、何より価格設定がリーズナブルです。
トップ画像は、ビニ本「ドキュメント 女子便所 第1集」の表紙ですが、
このときここで買ったビニ本です。
ここ10年ほど、中古のエロ本を買うことがなかった私ですが、
このブログをやるようになって以降は、
ビニ本&裏本に関するアンテナが以前よりもはるかに敏感になっていまして、
ネットでビニ本を検索していたときにヒットしたのが、この「ブック D」でした。
といいますか、前から存在は知っていて、アイドルの写真集を購入したことはありましたが、
今回、ネット販売に力を入れていることを改めて知ったわけです。
ネットで購入してもよかったのですが、どうせなら神保町に出向いていこうと思い立ち、
複数の古書店をまわることになったという次第です。
ビニ本や自販機本の在庫はそこそこあるようでした。
ちなみにネットでも購入可能です。
続いて、
すずらん通りにある老舗の「S書店」です。
(神保町とは似つかわしくなく、海に近い場所の地名が名前に付いています。)
ここは、いかにも昔の古本屋という雰囲気のお店でして、
店内が狭く、エロ本を置いているスペースはさらにその半分。
残りの半分は文学や歴史書などの一般書籍です。
2000年代でしたか、
ロリは違法という捉えられ方が浸透していたころにもかかわらず、
レジ付近に、かの「プチトマト」をはじめ複数のロリータ写真集が陳列されていて、
驚いたことを覚えています。
しかも価格はそれほど高くなく、ヘンな言い方ですが、違法にしてはリーズナブルでした。
とはいえ、なかには1万円以上のものもあったように覚えています。
そのあとの展開がまた驚きなのですが、
2018年に児童ポルノの写真集や書籍の販売で摘発され、社長が逮捕されています。
当時、その報道をネットニュースで見た私は、
「ああ、やっぱりあそこか…」と思ったのですが、
地元の他の古書店やマニアには、
ロリータ写真集を販売していることはよく知られていたとのことでした。
というわけでして、
今回行ったときにはさすがに、ロリ系のモノはいっさいありませんでした。
陳列棚の下部を塞ぐかたちで古本が積み上げられていまして、
そのなかにビニ本がかなりあるようでしたが、今回は時間があまりなかったので、
探ることはせず、平成になって以降の裏本のカタログ的なエロ雑誌を数冊買っただけでした。
ちなみに、すずらん通りに有名な新興店がありまして、
それが「A書店」です。(ソウルフルなイメージの名前でしょうか…。)
かつてはすずらん通りに2店舗ありましたが、
1店舗のみになっていました。
2階建ての店舗で店内も広く、アイドルやグラドルの写真集にアダルトビデオとか、
販促用の立て看板とか、とにかく品揃えが素晴らしいです。
「週刊プレイボーイ」「GORO」「BOMB」など、1980年代に発売されていた、
雑誌のバックナンバーもかなり充実しています。
ただし、私はここで購入したことはありません。理由は高すぎるからです。
一方で、古本をお店に持ち込んで買い取ってもらう側にすれば、
高く買ってくれるかもという安心感はあるかもしれません。
ということで、いつもここは見るだけです。
そして続いてですが、
「@W」です。これもイニシャルにする意味はないかもしれません。
“@”を使った店名にしていることからわかるように、神保町では新興店です。
神保町交差点から、マニアの方々にはお馴染みの芳賀書店本店に向かう途中にあります。
映画のパンフレットやSF小説などが充実しています。
数は少ないですが、エロ漫画や1970年代、1980年代のアイドル雑誌などが置かれていて、
値段はとてもリーズナブルです。
ただし、純粋なエロ本やビニ本はありません。
続いて、これが最後ですが、
神保町交差点から水道橋に向かう途中にある「T」です。
(オーケストラとかで指揮者が振るモノが店名になっています。)
私が最初に訪れたときは、アイドル歌謡や演歌、ラテン音楽がメインのCDショップでしたが、
ここ数年は品揃えに変化があり、
CDのほかに、レコードや古本を扱うようになっていました。
古本のなかで目立つのはタレント本やアイドル写真集で、値段もリーズナブルです。
また、購入した金額に合わせて、
次回使用できる割引チケットをもらえるのが嬉しいです。
ちなみに、このときはピンクレディーのタレント本と、
坂上味和の写真集を買いました。
だいたい以上です。どうでもいい話が長く続いてしまいました…。
次回は、「ブック D」で購入しました、
ビニ本「ドキュメント 女子便所 第1集」について書きたいと思っています。
このブログでなんどか、自販機本を発行していた“エルシー企画”のことを取り上げました。
そのエルシー企画が、
当時の自販機本の最大手だった“アリス出版”に吸収合併されるのですが、
これもまたなんどか取り上げています、
「ポルノ雑誌の昭和史」(川本耕史著)に以下の記述があるように、
有志が独立して、群雄社という出版社をつくります。
“~元エルシー企画社長の明石氏が1980年の8月に独立し、古くからのアリス出版、
エルシー企画のメンバーのほとんどがそれに同行したのだ。”
群雄社が“薔薇書房”ブランドで発売して大ヒットしたのが、
ビニ本「ドキュメント 女子便所 第1集」です。
“発売。即完売。増刷するも、またもや完売。”(ビニ本大全集、東京三世社)だったとのことで、
シリーズ化されるのですが、
詳しくは次回、書いていきたいと思います。
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