表紙を見たとき、普通の写真集っぽいビニ本だなと思いました。
その後、裏表紙を見たのですが、雑誌コードが印刷されています。
雑誌コードがあるということは、
取次経由で書店に配本されているということです。
つまり、いわゆる一般的なビニ本ではないということになるのですが、
中身を見ると、スケパンを履いたお姉さんが、笑顔でポーズをとっていて、
いかにもビニ本という雰囲気ですし、
やはりビニ本のような印刷上の消しが入っています。
普通の書店で売られているものなら、
オレンジ通信には掲載されていないかもしれないと思い探しましたところ、
紹介されていました。
“スミベタ単発本”というカテゴリーの中に掲載されています。
雑誌コードに関しては、触れられておらず、通常のビニ本としての扱いになっています。
ちなみに、オレンジ通信の紹介文は以下です。短いので全文です。
“この娘がニッコリすると気色悪いと思うのはボクだけでしょうか?”
また以下が添えられていた見出しです。
“顔がデカくて損をしてる分を割引いても、平均以下?点”
内容については、もっと後で触れるとしまして、
私は以前に、
ビニ本「ゆきこ 誘惑・ドキドキ……」(若葉出版)の記事のなかで、
ビニ本は、“直販のアダルト本”だと書きました。
しかし、ビニ本「SEVEN TEEN'S ララバイ」は雑誌コードがあるので、
直販ではなく、取次が配本していたということになり、
いわゆる普通の書店で売られていたということになります。
ただし、ビニ本「SEVEN TEEN'S ララバイ」が、
本当に普通の書店で売られていたのか、疑問に思う点もあります。
印刷上の消しは入っているものの、スケパン越しに薄っすらと陰毛が見えているところです。
ビニ本ならいざ知らず、1980年代半ばに発売された普通の写真集で、
陰毛が透けて見えているのは考えられません。
さらにいうと、ビニ本風の開脚ポーズが多く全体的にヒワイ過ぎます。
それから、正式な雑誌コードは数字の羅列なのですが、
ビニ本「SEVEN TEEN'S ララバイ」はアルファベットと数字の組み合わせになっています。
また、普通の雑誌や写真集なら、発行年月日が記載されているものですが、
ビニ本「SEVEN TEEN'S ララバイ」には、それらの記載がありません。
以上のことから、私が至った結論ですが、
ビニ本「SEVEN TEEN'S ララバイ」に記載されている雑誌コードは、
版元が独自ルールで作成したものではないかということでした。
正式な雑誌コードとは異なり、版元オリジナルだと思います。
ほとんどそう断定して話を進めてしまうのですが、
ではなぜそんなものを記載したのかということになります。
版元が管理するための番号なのかもしれませんが、
雑誌コードがあることで、結果的にビニ本らしくなくなっています。
はたして、メリットがあるのだろうかと思わざるを得ません。
普通の写真集のようにしたところで、売上が上がるとは思えないからです。
メリットがあるとすれば、
「ウチ、こんな写真集出してるんだ、モデルやってみない?」とかいって、
素人娘たちをスカウトする場合でしょうか…。
素人娘さんたちからすれば、
ビニ本を見せられるのと、写真集っぽいものを見せられるのとでは、
出演へのハードルの高さが異なってくると思われます。
というわけで、雑誌コードに関する考察は以上なのですが、
最後に、内容について触れますと、
モデルのお嬢さんですが、けっこう可愛らしいルックスだと思います。
たしかに顔は大きいかもしれませんが、ニコニコしていて愛嬌があります。
清楚な女子大生という雰囲気にも見えるので、素人っぽさが濃厚で初々しいです。
また、バストは小さいですが、
色白美肌ですし、スタイルも良さそうな感じがします。
ただし消しが濃いので、ビニ本としての実用度は低いです。
それから、あとひとつ気になったところは、
表紙で、モデル名が“秋山美代子”となっているのですが、
中身では“岡田純子”と何度もデカデカと書かれています。
以前に発売されたビニ本を、表紙だけ替えて再発売したのでしょうか…。
表紙と中身とで、モデル名が違っているというところも、
普通の写真集では、おそらく考えられないことだろうと思います。
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