前々回と、前回に引き続き、またしてもビデオショップのお話です。
前回も長々と、どうでもいいようなことを書きましたが、今回で最後です。
私は、そのビデオショップで働きながら正社員としての仕事を見つけて、
半年ほどでビデオショップを辞めました。
ちなみに、当時私は、“ひとりバンド”みたいなことを趣味でやっておりまして、
その活動を通じて知り合った仲間が数人いました。
そのうちのひとりが、ちょうど仕事を探していましたので、
私の後釜として紹介しました。結果、無事に採用されて働いていたようです。
何か経験したことについて、将来どう役立てていくかということを気にする人がいますが、
私はそういうタイプの人間ではありません。
とはいえ、このビデオショップでのバイトが、
どう役立ったのか、少し考えてみました。
話のネタくらいにはなるかもしれません。それに加えていうなら、
夜勤の辛さみたいなものを知ったことでしょうか。
たしか、木、土、日とバイトがあったように記憶しています。
それぞれ12時間ずつ、トータルで週に36時間。
忙しい会社員と比較すれば、なんてことはありません。
しかし、日曜の仕事が終わったあとの月曜日と火曜日あたりは、
頭がボーっとしていたような気がします。
仕事が夜中3時に終わっても、寝るのはだいたい朝方の5時ごろ。
朝の9時くらいになると外が騒がしくなるので、どうしても目が覚めます。
で、その日バイトがあればまた行くし、なければ部屋でゴロゴロしていましたが、
一週間を通じて寝不足みたいな感じでした。
私の大好きな漫画家に“諸川拓”という人がいます。エロ漫画家です。
主人公の男が、朝方夜勤からアパートに帰り眠るのですが、
隣接する保育園の庭で保育園児と引率の保母さんが、歌を歌ってお遊戯する声がうるさくて眠れず、
2階の部屋から保育園の庭に向かってテレビを投げます。
そして注意しに部屋に来た保母さんを犯してしまうという作品がありました。
犯したまでは男のペースだったのですが、
最後は、夜勤ばかりでモグラのような生活をしている男が、
太陽の光にやられてヘナヘナとなってしまうという終わり方でした。
ビデオショップでバイトを始めるずいぶん前、10代の頃に読んだ作品ですが、
それを思い出しました。
「ミルク・ホール」(サン出版 昭和59年12月)に掲載されている『天職』という作品です。
ところで、GoogleMapで確認したところ、
トイレを借りていたガソリンスタンドもカラオケボックスもなくなっていました。
ビデオショップは、ペット関連のお店になっています。
佇まいからして、トイレはありそうな雰囲気でした。
ちなみに、高円寺南のビデオショップに関する記事のトップ画像はすべて、
以前に取り上げました、ビニ本「KURUMI くるみ」(コンパル出版)からのものです。
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