無錫旅情_10

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今回は広島市・横川の古本屋の話の続きです。

前回もそうでしたが、たいした話ではありません。
自分が書きたいだけです。

当時のことを思い出しながら書くことが快感なだけです。

ところで、私は大学入学後1年半、広島市南区翠に住んでいました。
その後は、大学の移転の関係で、広島県福山市、広島県東広島市と住所を変えています。

大学を卒業した後は、
会社に入り、しばらく東京都内で研修を受けたのちに、再び広島市に住むことになります。

社会人になって住んでいた場所も広島市南区で、宇品御幸というところでした。

学生時代に南区翠に住んでいましたので、その近くの南区宇品御幸に決めた次第です。

さらにその後は、転職して引っ越ししましたので、
宇品御幸に住んだのは2年半でした。

というわけでして、広島市に住んだ期間は、大学時代の1年半と、
社会人になって以降の2年半。
トータルで4年間住みました。1980年代後半から1990年代初頭のことです。

その間、横川の古本屋に行ったのは、実は数回だけでした。
裏本やビニ本が売られていたということが強烈に印象に残っていて、
このブログで取り上げた次第です。

こんなブログをやっている私ですが、
自分で購入した裏本やビニ本は、全部で5冊程度でした。

すべて学生時代に買ったものです。

しかし、何度か引っ越しをするなかで、処分に困り始めます。
捨てるのはもったいないということで、横川の古本屋に売りに行こうと思い立ちました。

とはいえ、これは心理的ハードルがかなり高い行為です。

横川の古本屋には確かに裏本やビニ本が置かれていましたが、
店主のオヤジが個人的に購入したものや、知人から譲り受けたものを
店頭で売っているかもしれません。

つまり日常的に裏本やビニ本の買取をしていないかもしれないということです。

私が裏本とビニ本を持ち込んだときに、
「ビニ本はともかく、裏本は非合法だから買えない」などと言われたら困ります。

途中でハシゴを外された気持ちになります。

それにもし買取してくれても、金額が異常に安かったりすると残念です。
裏本の処分に困ってるな、などと足元を見られ、
安値を付けられる可能性もないわけではありません。

とはいえ、最終的には、私はその古本屋に裏本とビニ本をすべて持ち込みました。

結果は、買取してくれました。ただし、
金額がいくらだったのかは思い出せません。

思ったよりも高くもなく安くもなくといったところではなかったでしょうか。
後々、印象に残るほどの金額ではなかったということです。

店主のオヤジの反応は、淡々としたものでした。
普通の書籍を買取する要領で見ていました。

裏本とビニ本だけでなく普通の写真集や書籍なども
いっしょに持ち込んだように記憶しています。

ただし、学生時代に売りに行ったのか、
それとも社会人として働いていたときに売りに行ったのかは覚えていません。

いま考えると、やはり社会人になって以降のことじゃなかったかと思います。

学生時代の私は、
“こんないいオカズを処分するのはもったいない”と思っていましたが、

社会人になって以降は、同じ裏本やビニ本をオカズにすることに
飽きがきていたこともあったように思います。

ところで、当時、同じ会社に同期で入社したOLが数人いました。
その中のひとりと今でも年賀状のやり取りをしています。
やり取りは、かれこれ30年続いています。

それはさておき、入社2年目くらいだったでしょうか、
男女含めた同期だけで、彼女のアパートに集まったことがありました。
それが、横川の古本屋のすぐ近くだったのです。

古本屋のことを話題にするわけにもいかず、
ひとりで恥ずかしさを抱えていたことを思い出します。

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