APPLE PIE_01

ビニ本「APPLE PIE」(優美堂)発売時期不明

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単体モノのビニ本で、男は登場しません。
なのでカラミはありませんし、バイブなどおもちゃの類いも出てきません。

パンツを脱いでいるシーンもなく、すべてスケパンを履いています。

肝心のモデルなんですが、
顔は整っていて美形で、ロリ的魅力もあります。

しかし、歯を見せているカットが一枚もなく、笑顔がひとつもありません。

ひたすら暗いです。乳首もピンク色で身体もキレイで若いのに惜しいです。

撮られていることに慣れてなく、緊張しているのでしょうか。

中身の最後ページに、
小窓から顔を覗かせているショットがあるのですが、そこでも無表情。

夜中に見るとチビってしまいそうな怖さです。

もしかしたら、これが初めての裸仕事かもしれません。

かつて、自販機本や初期ビニ本で人気だった、“篠塚ひろ美”というモデルがいました。
モデル名は複数持っていたようですし、出演当時の年齢は不明ですが、
セーラー服がよく似合うロリ系の美少女でした。

篠塚ひろ美もほとんど笑顔がない写真ばかりでしたが、
「APPLE PIE」のモデルも同じような雰囲気で、よく似ています。

ちなみに手元の資料では、発売時期はわかりませんでしたし、
ネット検索してもヒットしませんでした。

おそらくは1982年前後か、それよりも古いものだと思われます。

なぜなら、局部隠しに使用されているのがスケパンのみだからです。

スケパンとは、布地が極端に薄く、向こう側が見えるパンツです。
普通のパンツとして使うためのものではなく、アダルトショップで売られている類いの、
エロ目的で使用するためのものです。

ビニ本は、自主規制ながら局部を隠していますが、
隠す役割をしているのがスケパンです。

ビニ本出版社は、
ちょっと見えてるけど、パンツ履いて隠してるからいいよね的な
独自の自主規制ルールを持っていました。

そういうわけで、初期のビニ本はほとんど、モデルがスケパンを履いています。
しかし、ビニ本人気が過熱してくるのと前後して、だんだんと使われなくなってきます。

スケパンに代わり、台頭してきたのが“ベール”です。

これも薄い布地には違いないのですが、
スケパンに比べて面積は広いです。

全裸でパンツを履いていないモデルの局部にベールを被せて、
隠してますということにするのです。

布ではなくて、網みたいなベールもあり、“網ベール”と呼ばれていました。
目が粗い網ベールなどは、ほとんど丸見えで裏本と変わらないです。

つまり、ビニ本の局部隠しは、スケパンからベールと進化しました。

「APPLE PIE」はベールが使用される以前のビニ本ですので、
けっこう昔のものということになります。

ちなみにスケパンは、自販機本が全盛の時代から使用されていた局部隠しのアイテムでした。

ところで、版元は単体ビニ本専門の「優美堂」です。

中身の最終ページに住所が掲載されていますが、
調べてみると、現在の白夜書房の住所と同じです。

白夜書房の前身は、グリーン企画というビニ本出版社でしたが、
優美堂とは特に関係がなかったはず。

どういう理由からでしょうか…。

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