円舞曲_01

裏本「円舞曲 ワルツ」1986年(昭和61年)05月頃発売

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出演は「薫」というモデルです。

以前に「薫」という裏本に出演していたからです。
「薫」は、あくまで本のタイトルであり、モデル名と明記されてはいませんでしたが、
モデル名が「薫」として流通しました。

どうしてそういうことになるのかを少し書きます。

裏本は、基本的に出演している女の子のモデル名はありません。
裏本の製作や販売は、一回売り逃げの商売でありますから、
モデル名を付ける意味がないからです。

ただし、人気があり何度も出演することになるケースもないわけではありません。
その場合は、名前が付けられることがあります。

裏本業者が付ける場合もありますが、たいていは、アダルト雑誌のライターが勝手に付けます。

当時、裏本やビニ本の紹介ページを掲載したアダルト雑誌が、
いくつかの出版社から販売されていました。
そこに執筆していたライターたちがモデル名を付けて、別の出版社でも扱いやすいように共有する、
また読者にもわかりやすいようにするという意味合いが強かったのだろうと思います。

一方で、1980年代半ばは、アダルトビデオの黎明期。「竹下ゆかり」や「渡瀬ミク」のように
裏本やビニ本からAVデビューする女の子も存在しました。

AVデビューとなるとビデオメーカーでモデル名が付けられるため、
それまで裏本で呼ばれていたモデル名とは異なるケースも出てきます。

「渡瀬ミク」などはその典型で、裏本に出演のみの段階では、
裏本のタイトルから、「マリア」「少女ケイト」などと呼ばれていました。

しかし「渡瀬ミク」としてAVデビュー後は、それ以前に出演した裏本やビニ本も
すべて「渡瀬ミク」出演として扱われることになります。

裏本やビニ本はマニアだけが楽しむ世界であった一方、
AVはそれらよりもはるかに一般ユーザーへの浸透度が高かったためでしょう。

「円舞曲 ワルツ」の裏本に話を戻します。

当時のアダルト雑誌の情報によると、「最後の愛」という本が元本とのことです。
アイドル顔で、すごくかわいいにもかかわらず、マンコにバイブやクスコなどを挿入する
ハードなプレイとのギャップが人気だったようです。

ただし陰唇が肥大していてビロビロになっており、
セックスやオナニーの経験回数はかなりのものだったのではないかと妄想が膨らみます。

“とさかインシン”などと称して否定的な意見もあったようですが、
彼女の出演本は、おおむね高評価です。

ところでこのモデルは、化粧や髪型や出演時期によって、雰囲気が全然違っていて、
同じ人物とは思えないほど変化が見られることも少なくありません。

「円舞曲 ワルツ」ではアイドルっぽくてエロいお姉さん風ですが、
「冬物語」や「愛人願望」では、小悪魔的要素のある情婦のようで、オトナな女に見えます。

同じ人物でここまで雰囲気が違うのかと驚いてしまいます。

当時の裏本撮影などは、もちろんプロのヘアメイクなどは付きません。
彼女が、自分で髪型を変えて化粧もしていたのは間違いなく、
美容系の職種に就いていたことでもあるのでしょうか。

髪型を変えて化粧を変えて別人に見えても、インシンは変わらずビロビロ。
それを見ると何だか安心することも事実です。

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