今回はかなり有名な作品を取り上げました。
私よりも、やや上の世代のマニアの方々の下半身に衝撃を与えた、
岡まゆみさん出演の作品です。
私がビニ本や裏本に本格的に興味を持ちはじめたときには、
すでに歴史上のモデルさんになっていたため、
岡まゆみさんについて、
特別な思い入れはありません。
そのため、
本作もずいぶんあとになってから手に入れました。
おそらく令和になってからではなかったでしょうか。
手に入れた場所は、東京の神田神保町のとある古書店だったと思います。
内容に入るまえに、
本作「慢熟」や、岡まゆみさんについて触れます。
いつも取り上げます、
「ビニールアイドル VINIL IDOL 47」(白夜書房 昭和62年6月15日発行)」からの引用です。
“1980年 9月 岡まゆみの「慢熟」(恵友書房)ベストセラー、6万1千部完売。”
“1981年 5月 岡まゆみの「淫らにさせて」(琴林書房)ヒット。”
“1981年 6月 11日、岡まゆみ(本名・上田由美・当時21才)が、
ワイセツ図画販売ほう助罪でモデルとしては初の逮捕。
「淫らにさせて」の出版元「アイ・エム・シー企画」の社長和田征男氏も逮捕。”
また、あらためてですが、
以前の記事、「ビニ本と発禁」で載せました、
「ビニ本大全集」(東京三世社 昭和57年10月5日発行)の「発禁史」には、
“ '80年の7月、カナダのトロントで開催された、
〝ミス・ヌード・ワールド・ページェントで準優勝〟”という記述があります。
さらに、
本作「慢熟」の表紙、タイトルの左には、
“ミス・ヌード・ワールドコンテストで
準ミス・ヌードに選ばれたギャル!”の文字。
“ミス・ヌード・ワールド・ページェント”と、
“ミス・ヌード・ワールドコンテスト”はおなじものだと思われます。
さらには、
“ '81年2月、覚醒剤取締法違反で逮捕、”(「ビニ本大全集」の「発禁史」)
という記述もありました。
私は本作「慢熟」の中身を見るまえに、
以上書いてきました、
かなりの情報がすでに頭のなかに入っています。
つまり、
それらの先入観のあるまま、本作をみることになりました。
話題になった過去の作品については、
仕方がないことだと思います。
それはさておき、
ここまできてやっと本作の内容ですが、
最初の感想は、
これで逮捕されるのは厳し過ぎるのではないかということでした。
パンツはスケパンの一種だろうと思いますが、
マンコは透けておらず、
陰毛もそこまではっきりと見えてはいません。
キャミソール風のエロ下着から、
マンコと陰毛がハミ出しているカットがありましたが、
ハミ出した部分には、
引っ掻いたような消しが入っていて、
マンコも陰毛も消されています。
また全裸ヌードでは、
股間を中心にして広範囲にボカシが入っていて、
やはりマンコも陰毛も確認できません。
私がもっとも慣れ親しんだ、
単体のベールビニ本の露出具合を基準にすると、
本作「慢熟」は、
「マンコが見えてない!やり直し!」と、
当局からではなく、
読者から怒られてしまう作品にみえました。
というわけで、
ベール本と比較して露出度は極めて低い本作ですが、
もしかしたら、
当時はほかのビニ本よりも、
露出度では勝っていたのかもしれません。
それから、
岡まゆみさんについて書くと、
キュートな癒し系の顔で、おっぱいの形状は理想的。
肢体の素晴らしさは群を抜いているように思います。
また、
本作にはシャワーシーンが数カットあり、
化粧を落とした状態の岡まゆみさんを見ることができます。
シャワーシーンの顔は、
表紙ほか化粧をしているときの顔とけっこう違っていて、
最初は別人ではないかと思いました。
化粧した顔よりも、すっぴんの顔が劣ったルックスというのではなく、
化粧顔はモデルモード、
すっぴん顔は親戚のキレイなお姉さんというプライベートモードというところでしょうか。
私は、
すっぴん顔のほうに好感を持ちました。
それにしても、
21才という若さに驚かされます。
作品タイトルは「慢熟」ですが、
経歴をみるに〝早熟〟の印象が拭えません。
ただそれは、
30代や40代になっても第一線で活躍している、
アイドルやグラドル、セクシー女優たちが存在するのがあたり前のようになった、
いまの価値観でみた場合の話です。
露出度についても、
いまの価値観でみても仕方がありません。
平成のはじめごろでしたか、
ヘアヌード写真集が普通の書店に並ぶようになるまでは、
妻や恋人以外の女性の陰毛は、
基本的には、
一部のビニ本や裏本でしかみることができないものでした。
女性の好みをはじめ、
いろいろな性癖は、きわめて個人的な事情によるものと思うのですが、
それと同時に、
時代といいますか、社会的な背景に色濃く影響されるものだと、
あらためて思いました。
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コメント
コメント一覧 (4)
自分も「慢熟」を手に入れたのは令和に入ってからです。
地元の古書店でした。
傷みがないのに他のビニ本や●●本よりも安価なのには驚きました。
人気で出回った数が多かったからなのかな?と感じましたがどうなのでしょう。
小学生時代にTVでミス・ヌード・ワールドコンテストが流れていて、
おそらく東京12チャンネルの金曜スペシャルだったと思います。
親に隠れて興奮してみたことを思い出しました。
モーリス輪島
が
しました
モーリス輪島
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しました