今回は分類不明の本です。
判型はA5というサイズでして、
80年代当時、私がたまに買っていたエロ本で、
おなじサイズのものですと、
「写真CAN」「アップルBROS」「漫画ブリッコ」あたりです。
偉そうにマイナーなエロ本を出してしまいましたが、
有名な雑誌でいうと学研の「BOMB」のサイズです。
例に出した雑誌と違うのは、
本作「SM ピストン」は背表紙があります。
記事のあとに裏表紙を載せました。
“限定2000部販売”と書かれています。
そのすぐ右側に、“書店扱販売元”とも書かれていますが、
アダルトショップでビニ本のようにして売られていたのか、
それとも通販で売られていたのかはわかりません。
それはさておき、
表紙と裏表紙をみるに、
緊縛とSMがテーマのようです。
表紙で縛られているお姉さんを、
ほかのビニ本で見たような気がするのですが、
思い出せません。
ちなみに表紙のお姉さんは、
中身ではメインではなく、モノクロページにしか出てきません。
“五十嵐れい子”というモデル名でした。
中身をくわしくみていきますと、
カラーページは比較的すくないです。
数えたら32ページでした。
それ以外はすべてモノクロページで、
カラーとモノクロを合わせますと、全部で80ページ。
それに表紙や裏表紙がついていますから、
トータル84ページです。
カラーページは、
すべてモデルさんが緊縛されているカットです。
モノクロページは、
80ページのうち3分の2くらいが緊縛カットで、
残りの3分の1は文章ページです。
内容は、“サディストの論理”とか、
“サド・マゾヒストの生理”とか、直接的なエロとは関係がない小難しい内容です。
それら以外は、
エッチなイラストが数ページありました。
また、
緊縛カットですが、
表紙以外のモデルさんも複数登場しています。
ほかのビニ本で使ったカットを、
寄せ集めたのかもしれません。
ラストのモノクロページには、
浣腸されたお姉さんが縛られたまま脱糞するカットもありました。
全身をカーテンで包まれ、
そのうえから縄で縛り付けられた挙句に、
竹刀で突かれたり浴衣の帯で叩かれたりするカットもあります。
全身を包まれているわけですから、
モデルさんの姿は見えません。
かなりマニアックなカットだと思います。
それから中身の最後のページが、
“原稿募集”という告知になっています。
読者の方々から、
文章、イラスト、写真を募集しているとの内容が書かれています。
ふたたび表紙をみますと、
“愛の覚醒誌”の文字があり、
裏表紙には、
“ある人々たちの恥態告白”とあります。
マニアックな読者たちの投稿を誌面に反映させ、
内容を充実させようとする方針があったように思いました。
ところで、
本作が当時いくらで売られていたのか知りませんし、
私がいくらで古本屋で買ったのかも忘れてしまいました。
もしもいま、
古本屋で売られていた場合は、
500円~1500円あたりが妥当ではないかと思います。
最後に、
表2と表3にアダルトビデオの広告が掲載されています。
懐かしく、
興味深いタイトルの数々です。
表3の広告についてすこし書きますと、
全部で50タイトルくらいあるなかで、
ロマンポルノが半分、宇宙企画などのアダルトビデオメーカーが少々、
残りは盗撮、ロリータ、SMといったアブノーマルな内容です
昭和59年時点では、
エロビデオというと、
アダルトビデオではなくて、
まだポルノ映画が主流だったのかなと思いました。
そのなかで、
懐かしいタイトルを見つけました。
「少女M13才」です。
“カラー30分/¥12,000”と書かれています。
少女Mについて、ネットであらためて調べてみました。
出てきた情報によると、
「少女M13才」を含むビデオ2本と、
写真集3冊で4億円近くを稼ぎ出したと書かれています。
当時、少女Mは13歳です。
13歳の少女のヌード写真集とビデオがバカ売れ。
いまの価値観でいうと、
狂気の沙汰といえるのではないでしょうか。
私は同時、少女Mに夢中でしたなどというと、
ロリコン、犯罪者予備軍、事案などと罵られそうですが、
少女Mは私よりも2歳年下なだけです。
中高生男子が、
2歳年下の後輩の女子と交際している事例は数多くあると思います。
というわけなのですが、
私はルックスが好みでなかったので、
少女Mには触手が動きませんでした。
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コメント
コメント一覧 (7)
和室でSMの緊縛プレイのシーンが続くの成らば、恐らく元ポジは '83年2月に出た裏本『淫らな天使』でしょう(山本順子さんが出演した2冊目の裏本です)。
『五十嵐れい子』等と言う女優名を付けられていたとは 知りませんでした(尤も本誌掲載時にテキトーに付けたとも考えられます)。
彼女は、'82年11月に裏本『ダイナミック』でデビュー。翌 '83年10月迄、4冊の裏本に出演して 其れっ切り。以後1年置きに再生裏本が出るだけ。
「惜しいよナァ~!山本順子は、美少女ってだけで無くスタイルも良いんだから まだ続けられそうなのに1年も満たない短さでヤメちゃうとは。因みに彼女は ヤスとタメ歳だぞ」とは、兄貴の弁。
モーリス輪島
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興味深い本ですね。クロードアイはJNMAの10,20という番号を持つビニ本出版社ですが、この時期にこんな本を出していたとは。住所もビニ本のそれと同じだから間違いないでしょう。
A5と言う判サイズ、カラーモノクロで80ページ。限定2000部。更に"書店扱"の記述。
この書店とは具体的にどんな本屋を示すものなのか。ビニ本屋を指して書店は言わないだろうから、普通の本屋だとは思うのですが、取次店経由で流通させている様には思えないし。本屋や取次、その流通は全然知らないので謎だらけです。
モーリス輪島
が
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「 淫らな天使 」
https:// www2.kinghost.com/asian/urabon/0009/m0145/
モーリス輪島
が
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