ペーパー・ムーン_01

ビニ本「ペーパー・ムーン」(版元不明)発売時期不明

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本作は、

以前に取り上げました、ビニ本「ラブホテル」ワタナベ企画と、
おなじ内容です。

写真の順番が違っていますが、
使用されている写真はまったくおなじように思います。

ただし、
ひとつひとつ照らし合わせたわけではありません。

内容的には男ひとり、女ふたりの3Pです。

ビニ本オリジナルのカラミですから、
疑似本番ですし、そもそも本番する段階まで前戯が進行してなく、

男女が半裸でキスしたり、
男優がモデルのお姉さんの股間に手を添えていたりするだけでした。

きわめてソフトな内容です。

お姉さんの股間を狙ったカットもありましたが、
マンコ亀裂に引っ搔いたような消しが入っていて、

陰毛しか見えません。

いくら複数プレイとはいえ、
マンコが見えずカラミの迫力もまったくないため、

意気消沈してしまいます。

だからこそでしょうか、

いまあらためて見ますと、
背景に写り込んでいるさまざまな昭和のアイテムが気になってしまいます。

撮影場所は、
生活感のある和室でして、懐かしい雰囲気のコタツがいい味を出していますし、

三段のカラーボックスが
横置きされていることにも注目してしまいます。


私も、
三段ボックスを横置きして、

背の高い本やレコードを収納していました。

そして三段ボックスのうえに、
ブラウン管のテレビ。側面がオレンジっぽい色で、いかにも昭和という感じです。

そんななか、
私の目をもっともとらえたのが、

男優が付けている腕時計でした。

上半分にアナログの文字盤があり、
下半分がデジタル表示の時計になっています。

いまでも販売されているのかもしれませんが、
デジアナとか、アナデジとかいうネーミングで、

1980年前後に発売されて、
当時はそこそこ人気だったような記憶があります。

ところで、
本作は、80年代なかば当時のビニ本にはめずらしく背表紙がないタイプで、

本の真ん中が金具でとめられています。

いわゆる「中綴じ」と呼ばれるタイプの製本です。

以前にも何度か書きましたが、

背表紙があるタイプと違い、
広げてもとじてしまわないので、

床や机のうえに置いたとき、
両手を自由に使うことができます。

つまりオナニーには適しています。

しかし本作に限っていえば、
オナニーを誘発されるほどの、激しいカットはひとつもありませんでした。

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