センセーション 八神康子_01

ビニ本「センセーション 八神康子」(ニューメディア出版)1986年(昭和61年)01月頃発売

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モデル名は“八神康子”。
表紙に大きく書かれています。

とても有名なモデルさんですが、
このブログで取り上げるのは、はじめてだと思います。

私がビニ本や裏本に興味を持ち始めた1980年代なかば、
彼女はもうすでに有名なモデルさんだったことを記憶しています。

というわけで、
八神康子さんが、どういうモデルさんだったのかを、

あらためて調べてみました。

「アダルトビデオ10年史」(東京三世社 平成3年3月15日発行)に、
以下のような記述がありました。

“ 3月、写真集の読者人気投票で第1位に選ばれた八神康子が
『隣のお姉さん』(ポニー)でデビューする。
〝隣のお姉さん〟というキャッチフレーズどおり、
その親しみやすいキャラクターで彼女は人気を集め、
続いて発売された『ウィークエンド・オナニー』(ボルドー)で
その人気は不動のものに。”

“3月”とは、1983年の3月のことです。

続いて、以下の記述もありました。

“当時の人気順位は1位美保純、2位愛染恭子、3位井上麻衣だったが、
夏に行われたビデオプレス誌の〝第1回ビデオクイーン・コンテスト〟では見事に逆転。
ビデオクイーンの座を堂々と勝ちとり、
ビデオから生まれた初のスターとして注目される”

当時は、ロマンポルノをはじめとする、
ピンク映画を主戦場とする女優さんが、

アダルトモデルのなかでは人気上位だったのが、

映画とは畑違いのところから出てきた八神康子が、
人気ナンバーワンになったということです。

80年代なかばから後半にかけて、
アダルトビデオの知名度があがり、人気も上昇していく一方で、

ピンク映画は斜陽気味になっていきましたから、

八神康子の登場は、
映像エロメディアのメインストリームが、

ピンク映画からアダルトビデオへ移行する、
象徴的な存在ともいえると思いました。

さて、本作の内容ですが、
“センセーション”でもなんでもありませんでした。

タイトルに偽りありです。

というのも、
八神康子さんはスケパンを着用し、

せっかく開脚ポーズも披露しているのに、

マンコも陰毛もぜんぶスミベタが入っていて、
なにも見えません。

アナルの影が確認できる程度の露出度です。

マンコ亀裂にスケパンを食い込ませているドアップカットもあり、
亀裂左右の肉が
盛り上がっていて、それなりに刺激的ですが、


数多くのスミベタカットで、
萎えていた下半身を、興奮に持っていくほどではありませんでした。

当時、
各出版社から発行されていたエロ本のほうが、

露出度はまだ高かったと思います。

というわけなのですが、
オレンジ通信です。以下、紹介文の全文です。

“ いまさら八神康子(のスミベタ本)を出してもねえ……というオソマツサマ。”

そして以下は、添えられていた見出しです。

“隣のお姉さんの股間は真っ黒けなのでありました?点”

誌面の関係もあるのでしょうか、
ものすごく短い紹介文です。

じつは本作の内容に、
不可解なところがありまして、

最初のページ、
八神康子さんが海の近くでポーズをとる外撮りカットに、

“YUKARI SASAKI”という、
モデル名らしき英文が大きく書かれています。

「ささきゆかり」とはいったい誰?と思った次第です。

表紙に大きく、
“YASUKO YAGAMI”と印刷してあるやないかとツッコミたくなりますが、

本作は再生本で、
オリジナル本のときのモデル名が、
おそらく“YUKARI SASAKI”と思われます。


八神康子の人気が爆上がりしてきたために、
昔の写真を引っぱり出してきたか、

どこかかから調達したのだろうと思います。

とはいえ、
せっかくの再生本なのに、スミベタばかりでは興ざめです。

あらためて表紙をみてみましたところ、

左下、

“ビデオでは見れない、君のヒミツの部分を、
こんなに大胆に見せてくれるなんて……。僕、大勃起。”

という文章に怒りをおぼえました。

モデルも良いし、
ポーズもエロいから、これでスミベタが無ければ最高なのにと思いつつ、

本作をよくみてみますと、
スケパン越しにマンスジ直線が透けているカットを見つけました。

しかし、
写真が大きくないので、インパクトに欠けます。

私をふくめ、
優美堂、飛鳥書房、ドルフィン企画などのビニ本で、

目が肥えている読者の下半身が、
激しく刺激されることはないと思いました。

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