RAPE SHOW_01

ビニ本「RAPE SHOW」(神田図書)1984年(昭和59年)11月頃発売

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カラミのビニ本。

自販機本の延長みたいな内容です。

とはいえ、

お姉さんがむりやりチンポを口内に突き入れられていて、
迫力のありそうな表紙に見えますし、

表紙以外の中身も迫力だけは感じます。

中身をくわしくみていきますと、
お姉さんが男に襲われているカットからスタートです。

屋外で草むらのような場所です。

お姉さんは騎乗位や正常位でむりやりハメられ、
逃げようとしてまた捕まえられる。

そんな展開に見えました。

お姉さんと男が動いているときを狙って、
カメラマンがシャッターを押したのでしょうか、

写真がかなりブレてます。
躍動感はありますが、落ち着かないです。

草むらで乱暴されたあと、
お姉さんは廃墟みたいなところに連れ込まれてまたハメられます。

建物全体が写っている写真がないのでくわしくわかりませんが、
床下の空間がとても広く、使われていない神社みたいな建物のようにみえました。

建物に入ってからは、
廊下の上や畳の上でのカラミが展開します。

お姉さんは抵抗をあきらめたのでしょうか、
男におとなしくハメられており、ブレブレな写真はありませんでした。

ちなみに、
マンコとチンポはスミベタが入っており露出度は低いです。

男がマンコを舐めようとしているドアップカットがひとつありまして、
マンコはスミベタではなくて、引っ掻いたような消しが入っていました。

かろうじてマンコ形状がわかる程度の修整具合です。
このカットではじめて、お姉さんがパイパンだということがわかりました。

マンコ形状は確認できるのですが、
あまり嬉しくありません。全体的な露出度が低いからです。

また、
ビニ本オリジナルのカラミ本ですから疑似本番です。

さて、
いつも参考にさせてもらっています「さとり資料館」さんのサイトでみましたところ、

同じお姉さんが出演している作品を以前に取り上げていました。

以下です。

ビニ本「トロピカル TROPICAL」(一世堂)
ビニ本「HELP ME」(田中出版企画)

上記2タイトルはいずれもカラミ内容ですが、
本作「
RAPE SHOW」がもっとも自販機本テイストが強く漂います。


また、以下はオレンジ通信の紹介文の全文です。

“ かって一部で評判となったプレボケ方式によるレイプ本番の一冊であります。
で、つまりは復刻本ってワケだよね。スミベタは、けれども従来通りだ。”

そして以下は、添えられていた見出しです。

“本番ビニールもかっては創意工夫があったのであります”

どうやら復刻本、つまり再生本のようでした。

オレンジ通信いうところの“創意工夫”とは、

男女が出てきてセックスするだけという内容ではなくて、
そこにセックスにいたる物語、つまり設定があるということだろうと、

私は勝手に解釈しました。

だからこそのあふれる文章説明だったのだろうと思いますが、
なかにはトリッキーな内容のものもあり、

興奮とは別の次元へ読者を連れて行ってくれました。

しかし、
マンコ見せ競争の激しい1980年代半ば以降のビニ本界隈では、

セールス的に成功したのかどうかは疑問です。

ところで、
ボディプレスの紹介文に興味深い内容がふくまれていたので、
以下に掲載しました。

“ 絶対買ってはいけません。でも、このモデルはどうしようもないアホで、
オマ〇コのことしか頭にないのです。男の上にのっかって、2,3回上下すると、
あっ、あっ、感じる、なんてベトベトになってしまうのです。
これは嘘ではなくて、群雄社の元社員が証言しています。
というのは、このビニ本、群雄社から流れたビニ本で、
撮影にたちあった奴が言うのだからまちがいないのです。
しかしねえ、これ、ビニ本というのだろうか。
買ってはいけないというのはこのことなのです。こりゃ、自販機本ですぜ。
オマ〇コは全然見えないし、変に芸術しちゃっているし、
まっ、やめときなはれの一冊なのだった。女50点。クロードアイ。(R)”

というわけで、
本作のオリジナルは群雄社のビニ本だったようです。

群雄社については、ここでくわしく書きませんが、
以前に多少くわしく書いた記事がありますので、
ご興味のあるかたは、そちらをご覧になってください。

以下です。

ビニ本「TOKYO NIGHT」(神田図書)

また、
ボディプレスに書かれていた紹介文の最後、“クロードアイ”ですが、

ビニ本の版元です。

本作「
RAPE SHOW」の表3(裏表紙の直前のページ)に、

企画・制作 神田図書
発行 クロードアイ

と書かれていたのですが、神田図書もビニ本の版元のひとつです。

じつは、
上記のビニ本「TOKYO NIGHT」も表3に同じ記述があります。

しかし、
神田図書とクロードアイの関係はよくわかりませんでした。

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