
ビニ本「感じさせて」(桜桃書房)1986年(昭和61年)05月頃発売
単体のビニ本です。
表紙のお姉さんは裏表紙にも登場しており、
お姉さんひとりだけの出演かと思っていましたら、
中身をみてみますと、表紙と裏表紙に登場のお姉さん以外のモデルさんも出てきます。
ほかのモデルさんはひとりではなくふたり出てきます。
つまり出演モデルさんは3人です。
茶髪でショートカットの表紙のお姉さん、
黒髪ベリーショートのお姉さん、
セミロング黒髪のお姉さんの3人です。
それぞれのお姉さんが独立している、オムニバス形式の内容のように思いましたが、
表紙登場の茶髪お姉さんと、
黒髪ベリーショートのお姉さんがふたり並んで写っているカットがあり、
さらに同ページに、
“センチメンタル セレナーデ 哀愁夜曲”の文字と、
“JNMA 039”の文字に加えて、
“成人雑誌 18才未満の方は固くお断りします。”の文字が印刷されていました。
またその数ページ前には、
表紙の茶髪お姉さんの横に“哀愁夜曲”の大きな文字。
それら文字のあるページは、おそらく別のビニ本の表紙と裏表紙です。
そこで、
いつも参考にさせてもらっています「さとり資料館」さんのサイトで調べましたところ、
“哀愁夜曲”というビニ本がありました。
版元は“大共出版(大共社)”となっています。
本作「感じさせて」は、
大共出版が過去に出したビニ本の再生本だと思われます。
ふたりのお姉さんが同時に写っているページは、
元本の裏表紙のようです。
それにしても、
元本の表紙や裏表紙がビニ本のちょうど中間のあたりにあるため、
なんでこんなところに文字が入っているのかと読者は思うでしょうし、
黒髪ベリーショートのお姉さんの単体カットが続いたあとで、
セミロング黒髪お姉さんが登場し、そのあとにまた黒髪ベリーショートお姉さんという具合に、
ページの構成がバラバラな感じがしてなんだか落ち着きません。
適当にページをつなげて再生したような気がしました。
一方、
印刷上の消しに関しては適当ではなくて、
広範囲なスミベタがお姉さんたちの股間にしっかりと入っています。
元本は最初のビニ本のブームの頃の発売ですから、
スケパン越しに陰毛が透けて見えていたと思いますが、
スミベタが入っているので陰毛はまったく見えません。
スミベタが大きすぎてスケパンすら隠してしまっているカットもありました。
茶髪ショートカットのお姉さんと、
黒髪ベリーショートのお姉さんとはちょっとしたレズプレイもあるのですが、
広範囲なスミベタのせいで、私の下半身にはまったく響きませんでした。
さてオレンジ通信ですが、以下、紹介文の全文です。
“ やたらと雰囲気を出そうとして凝っているのだが、
このノリはもはや過去の遺物と化してしまっているのだ。そもそもこんなに消しがあるのに、
女を何人出しても無意味なんでありますね。0点”
陰毛すら見えていないということで超低評価です。
ところで、
茶髪ショートカットお姉さんと黒髪ベリーショートのお姉さんが登場するパートが、
本作の後半ずっと続いているのですが、
ラブホテルではなくて、キャバレーらしき場所で撮影されているように見えます。
最後のほうのページには、
キャバレーの店内のように見えるところで、
ふたりが少し距離を置き、イスに座って脚を組んでいる見開きカットがあります。
お姉さんたちふたりは小さく写っていまして、
人物よりも撮影場所の店内のほうが強調されているように見えました。
天井には豪華なシャンデリア。
背後には、帆船の模型があり、
また別のカットではウイスキーのボトルが多数入っている棚も見えます。
お姉さんたちの服装は、
ふたりとも赤いジャケットにスケパン、そして黒いストッキングです。
本当のキャバレーなのか、
それともキャバレーのように見える撮影スタジオなのかわかりませんが、
モデルさんはふたりだし、かなりお金がかかっているように思います。
しかし、
先人たちがいろいろ考えて凝ってつくったビニ本も、
大きなスミベタがあることで台無しになってしまいました。
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「 哀愁夜曲 センチメンタル セレナーデ(1981.05)」
表表紙 http:// get.secret.jp/pt/file/1700360194.jpg
裏表紙 http:// get.secret.jp/pt/file/1700360452.jpg
モーリス輪島
が
しました