
ビニ本「口舌 KOUZESTU」(タカ書房)発売時期不明
私の手元のオレンジ通信には取り上げられていませんでしたので、
発売時期不明としましたが、
作品タイトルの下部に、“'84フェラチオ ファッションエイジ”とありますから、
1984年の発行ということがわかります。
それから、
単体のビニ本か、それともカラミのビニ本か、
いつも冒頭に書いていますが、本作はどっちなのか悩むところです。
といいますのも、
チンポは登場しますがセックス場面がなく、あるのはフェラシーンのみだからです。
ちなみに裏表紙には、“尺八専門特集号!!”と表記されていました。
チンポが登場するということは、モデルさん単体ではないということですから、
カラミのビニ本ということになるかと思います。
もう少しくわしくいうなら、フェラチオのビニ本でしょうか。
ビニ本に限らずどんな本でも、出版社は売れると思って出すわけですから、
フェラチオに特化し、セックスシーンが無い作品が発行されるくらいに、
ビニ本の読者がそれなりに多かったということもいえるかもしれません。
さらにいうと、
本作はモデルさんが多数登場するオムニバス形式でして、
各登場シーンは、ほかのビニ本から寄せ集められたものです。
フェラチオだけのカット、
しかも寄せ集めという作品を発行しても、
出版社が売れると思うほど、
ビニ本ユーザーが多かったともいえると思いました。
さて、くわしい内容ですが、
いったい何人のモデルさんが出演しているのかわかりません。
チンポを咥えているカットは、
モデルさんはだいたい横顔で目を閉じていますから、
見たことがあるモデルさんかどうか判別できないうえに、
どのページからどのページまでが同じモデルさんなのかも、はっきりとわからないからです。
そんななかでも、
チンポを咥えている状態が正面顔に近いとか、
また、単体の外撮りカットやフェラチオ前に男優と抱き合っているカットなどで、
なんとなく顔がわかるモデルさんは6人くらいでした。
しかし、
最初に登場するモデルさんしか見覚えがありません。
最初に登場するモデルさんは、
何度も取り上げたことがあるお姉さんでして、
これまでに以下のビニ本を取り上げています。
ビニ本「体力モリモリ」(セブン企画)
ビニ本「OH!! FUCK オー!!ファック」(タカ書房)
ビニ本「MARIKO LOVE マリコ」(優美堂)
ビニ本「Shalledo ★シャレード★」(美研企画)
ビニ本「禁断の円舞曲」(桜桃書房)
ビニ本「SUNSET MEMORY ●サンセット・メモリー●」(ロマンブック社)
たとえば、表紙カットのお姉さんも美形で魅力的なのですが、
ビニ本界隈で馴染みのあるモデルさんなのかどうかわかりませんでした。
繰り返しになりますが、中身はフェラ場面の連続なので、
最初から丁寧に見ていったとしても、
どこからどこまでが同じモデルさんなのかわからない状況です。
ところで、
本作に射精シーンはありません。フェラカットが続いているだけです。
先に書きましたように、
単体ポーズや外撮りカットなど、フェラ以外のカットもあり、
そのひとつがモデルさんが股間に自身の手を伸ばしているオナニーカットです。
しかし、アングル的にマンコは見えていません。
また、
別のモデルさんですが、チンポを咥えながら開脚し、
マンコに自ら小型バイブらしき玩具を挿入しているカットもありました。
そのカットは、
本作のなかではもっともエロいカットだと思ったのですが、
マンコ内部にはスミベタが入っていて見えていないので、興奮度はいまひとつです。
また数少ないながらマンコが写っているカットもありましたが、
引っ掻いたような消しが入っていて、マンコは見えていません。
それから印刷上の消しに関しては、
スミベタと、青くて薄めの消しが入っています。
スミベタと青い消しがチンポに同時に入っているカットもありましたし、
スミベタだけ、または青い消しだけのカットもありました。
いずれにしましても、
それらの消しはチンポに入っていますので、
面積が小さかろうが、また薄かろうが、それほどの関心は引かれませんでした。
ところで本作には、
ところどころポエムが書かれています。
ビニ本やエロ本によくあるオーソドックスなものもありますし、
少年が小石をポケットに隠し持つという、意味不明な内容のものもあり統一感はありません。
ポエムをとってみても、ほかのビニ本から寄せ集めたのがよくわかります。
そのなかのひとつに、
“フェラチオ万歳”なるタイトルのポエムがありました。
さまざまなプレイがあるなかで、
フェラチオがいちばん素晴らしいということが書かれていて、
“男にとって良い女の子は、愛情豊かに優しく「フェラチオ」してくれる女なのだ。”
と締めくくられています。
本作は寄せ集め作品なので、
そのポエムの精神で元のビニ本がつくられているとは限りません。
しかし、
本作を再編集したタカ書房の担当編集者は、
フェラチオ万歳という気持ちを持って本作をつくったと思われます。
そうすると、
私が先に書いたように、フェラチオだけで売れる本を目論んだというよりも、
フェラチオ好きが高じて本作が出来上がったといえるかもしれません。
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コメント
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モーリス輪島
が
しました