おとなの妄想くらぶ

2020年01月

SweeT MeMoRY_01

ビニ本「SweeT MeMoRY スィートメモリー」(飛鳥書房)1984年(昭和59年)04月頃発売

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今回はビニ本です。ビニ本は内容によって、2種類に分かれます。

当時の名称を使うと、“単体”と“カラミ”のふたつです。

単体は、出演の女の子が文字通り単体、つまりひとりで出演しているもの。
カラミは、男とのカラミがある、つまりセックス場面があるものです。

今回の本は単体のビニ本です。
ちなみに裏本は、私が知るかぎり“単体”はひとつもなく、すべて“カラミ”です。

本の内容ですが、かなり美少女です。
薬師丸ひろ子に似ていると紹介している、当時のアダルト雑誌もありました。

それに長身でスタイルも良さそうですし、何より若い。

色白であり、瞳の色が薄いのでハーフっぽくも見えます。実際にハーフだったのかもしれません。
マンコやアナルもピンク色でキレイだし、陰毛も自然な感じです。

おっぱいが少し垂れ気味なところと、下半身がボテッとしているマイナスポイントを除いても、
高得点のビニ本ではないでしょうか。

当時のアダルト雑誌でも大絶賛されています。

この本に先行して「19」という彼女出演の単体ビニ本があったようですが、
発売時期などの情報は確認できていません。

また、この本の後で、
「FLASH」(1985年11月頃発売)という単体ビニ本も発売されています。

3冊はだいたい似たような内容のようで、同じ日に撮影されたものだと思われます。

ところで、版元の飛鳥書房ですが、
当時、新宿区百人町にあった、単体ビニ本専門の出版社です。
表3(裏表紙の1ページ手前のページ)に、住所も明記されています。

ビニ本は、取次経由の通常の出版物ではありませんが、
裏本のように非合法というわけでなく、限りなくグレーに近い存在でした。

だから局部には、いわゆる“消し”が入っているのですが、
それらはすべて出版社が自主規制でおこなっていました。

出版社によって、消しが濃いのもあれば、薄いのもあります。
ちなみにこの本に関していえば、
単体ビニ本の定番である“スケパン”と“ベール”が“消し”の役割をしており、
印刷上の“消し”は一切ありません。

スケパンとは、透け透けのパンツのことで、ベールは、透け透けの布地のことです。
これらが局部を覆っており、“自主規制で隠しました”ということになっているわけです。

ところで、単体ビニ本は、ルックスのいいモデルが少なくありませんでした。
セックスがないため、出演のハードルが低かったからだと思います。

彼女らは、当時“ビニGAL”と呼ばれていましたが、
当時のアダルト雑誌に、以下のような明記もありました。

「ビニGALたちは、ごく普通の女たちばかり。OLや銀行員なども決して珍しくはなかったという。」

それにしても、当時の裏本やビニ本を取り巻く状況に触れると、
とにかく“顔のルックス”至上主義です。おっぱいが大きいとか、いやらしいマンコをしているとか、
アヘ顔がヒワイだとか、そんなのはすべて顔が一定レベル以上あってはじめて話題になることで、
そもそもブスだと、何をしても見てもらえませんでした。

当時いかに不細工なモデルが多かったということだろうと思います。

たとえば初期の宇宙企画のビデオギャルたちで人気があった女の子は、
顔は美形でかわいいですが、身体が貧相というケースも少なくありませんでした。

「渡瀬ミク」や、「かわいさとみ」「麻生澪」などはその典型です。

とはいえ、私も、「渡瀬ミク」や、「かわいさとみ」に夢中になったマニアではありましたが…。

ビニ本の話からかなり脱線してしまいました。
今回はこのへんで終わりたいと思います。

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momoko_09

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前回の「広島市のアダルトショップ」の続きです。

広島市の御幸橋付近で見かけたお店に、
裏本やビニ本が置いてあることがなぜわかったかについて書いていきたいと思います。

30年以上前のことで、記憶が不確かなところも多少あるのですが、
店の表に“本”と看板が出ていたような気がします。
つまり、本が売っている店ということです。

店の前は比較的広めの歩道になっていて、歩道の上に看板が出ていたように思います。

しかし、普通の書店のような佇まいではありません。店内が全く見えないのです。
店の扉は開いていましたが、そこにのれんが掛かってまして、店内を隠していたからです。

のれんは、ラブホテルの駐車場で見かけるタイプのやつで、ラブホテルの場合は、
駐車している車を隠すための役割があります。

それと同じタイプののれんが掛かっていたものですから、
怪しさ満点といいいますか、パッと見ですぐにアダルトなものを置いているとわかったわけです。

ちなみに、私がそのお店を見つけたのも、入店して購入したのも
夕方にさしかかろうとしていた時間帯です。つまりまだ明るいです。

だから入店にはとても勇気が必要でした。
入るところを見られたら恥ずかしいというのと、店内の様子が全くわからなかったからです。

さらにいうと、店は路面電車が走る大きな通りから見える、
見通しのいい交差点付近にありまして、
入店時には、全方位から見られているような気持ちになるのも事実でした。

とはいえ、最終的には入店することになるわけですが、
実際に入った店内はとても狭く、大人が3人入るといっぱいという感じでした。

店番は、中年のオヤジだったような気がしますが、
これもはっきりとは覚えていません。

年齢とかどんなオヤジだったのかの記憶はまったくありませんし、
そもそもオヤジだったのかどうかも覚えていません。

おそらく中年のオヤジだったのではないかと思うのですが、
「アダルトな店=オヤジが店番」という固定観念があるからでしょう。
30年後にこういうブログを書くことになるならば、もっと観察しておけばよかったと思います。

それはともかく、何より驚いたのは、裏本が棚に並んでいたことです。

“裏本は店の奥から出してくる”とか、
“裏本は一見には売らず、常連になるとやっと買わせてもらえる”
などといった情報がまことしやかに流れていましたので、
裏本が棚に並んでいるのには、かなり仰天しました。

もちろんビニ本も棚に並んでいました。
腰くらいの高さの棚で、表紙を見せて並べるタイプのやつでした。

ただ点数はそれほど多くなく、
裏本とビニ本を合わせて全部で10タイトルくらいではなかったでしょうか。

最初の入店のときに、いきなり購入したかどうかは覚えていません。

それから、値段の表記があったのかどうかも思い出せません。

裏本やビニ本には、もともと値段は印刷されていませんので、
それらを包んでいるビニールに、値段のシールが貼られていたのかどうかを
思い出せないということです。

ところで、私は何度かその店に足を運んでいますが、
いつもお客は私ひとりでした。

だから店番のオヤジの視線がとても気になりながらの物色です。
1メートルほどしか離れていないところにオヤジが座っているのですから。

ちなみに私は当時19歳か20歳。
裏本事情について、オヤジと世間話をするような心の余裕もありませんし、
もともとそういう性格でもありません。

それから、物色といっても、たかだか10冊程度です。本の中身を見ることはできませんので、
緊張状態で突っ立ってるだけです。
さらにはオヤジの無言の圧力を勝手に感じていますから、
店から出たときには、ひと仕事終えた後のように疲れました。

結局、その店で買った裏本は、合計すると4冊くらいで、
ビニ本は確か1冊だけだったと記憶しています。
購入時期は、1986年の4月から8月くらいの間でした。

その後、私はビデオデッキを購入して、興味は、裏本やビニ本から
当時普及し始めていてたアダルトビデオに移っていきます。

ところで、当時、広島の横川という場所に古本屋があり、
そこに裏本やビニ本の古本が置いてあったのですが、
その話は、また次の機会にしようと思います。

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今回は、私が裏本やビニ本を購入したアダルトショップのことについて書きたいと思います。

私が初めてビニ本を買ったのは、1986年の5月か6月頃だったと記憶しています。
そのとき、同時に買ったのか、後日買ったのかは覚えていませんが、裏本も買いました。

この最初に買った裏本とビニ本が、裏本「momoko モモコ」とビニ本「Milky ミルキー」です。

広島市の御幸橋付近のアダルトショップでした。
ちなみに御幸橋とは、広島市を流れる京橋川にかかる橋で、路面電車も通る大きな橋です。
また、この橋によって、南区と中区がつながっています。

このショップを見つけた経緯についてですが、

私は当時、広島市南区翠というところに住んでいました。ひとり暮らしです。
大学に通うため、1986年の4月に実家のある高知から広島にやって来ました。

住んでいたのは、大学の学生課で紹介してもらった下宿です。
大家さんの家の敷地内に建てられていた二階建ての建物で、
大家さんの家の横を通って下宿に入ります。

水洗トイレ共同で風呂は無く、共同キッチンはありましたが、ガスは引かれてませんでした。
自炊するにはカセットコンロを使っていました。

部屋は四畳半で、家賃は水道代込みで確か13000円くらいだったと記憶しています。

中区にある大学までは自転車で15分くらいかけて通っていました。
通学のときに必ず通るのが御幸橋です。

大学に行くときは、いろいろと店に寄る時間的な余裕はありませんが、
帰宅時には、大学付近の書店に寄ったり、レコード屋に寄り道したりして帰っていました。

そのときに見つけたのが、例のアダルトショップでした。
御幸橋が、南区と中区をつなぐ橋というのは前述しましたが、
アダルトショップは中区側にありました。

広島市に土地勘のある人ならご存じでしょうが、御幸橋をはさんで南区側のほうは、
少し進むと、昔ながらの商店が密集した地域があります。

しかし中区側のほうは電車通りに数件のお店はあるものの、賑やかな感じではありませんし、
繁華街でもありません。

そんなところで、どうして、そのお店がアダルトショップであり、
裏本やビニ本が置いていると知ったのかについては、次回以降に書いていこうと思います。

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EMIKO_01

裏本「EMIKO 高橋恵美子18歳の青春」1986年(昭和61年)06月頃発売

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裏本の表記にあるモデル名は「高橋恵美子」ですが、
当時のアダルト雑誌の紹介文には「杉本羽純」と明記されています。

モデル名が統一されていないので、ユーザーは当然混乱しますが、
なぜこういうことになるのかを考える前に、彼女の裏本出演歴を調べてみました。

「真夜中のエリー」1984年11月頃発売
「少女心」1985年10月頃発売
「パノラマ」1985年02月頃発売
「EMIKO 高橋恵美子18歳の青春」1986年06月頃発売

手元の資料でわかる範囲では上記4冊です。
「EMIKO 高橋恵美子18歳の青春」を除き、モデル名の明記はありません。

裏本はモデル名が明記されていることのほうがまれなので、
「EMIKO 高橋恵美子18歳の青春」は例外ということになります。

では、「杉本羽純」というモデル名はどこから出てきたのでしょうか。

調べてみたところ、以下の映像作品があることがわかりました。

「SM純正本番生撮りシリーズ 杉本羽純18歳」(studio418)1985年
「サイコ催眠エクスタシーPART6 トリップSEXの魔術 杉本羽純」(アテナ映像)1985年06月20日

これら以外にも、複数のアダルトビデオに出演しているようです。

出演の「杉本羽純」が「EMIKO 高橋恵美子18歳の青春」のモデルと同一人物であり、
そのため、裏本の紹介文でも、モデル名「杉本羽純」として書かれていたというわけでした。

裏本やビニ本に出演していたモデルは、アダルトビデオに出演したときに、
ビデオ用のモデル名が与えられます。
そしてそれ以後は、ビデオ用モデル名が、
結果的に正式なモデル名として流通するということは「円舞曲 ワルツ」でも少し触れました。

同じことが彼女も場合も当てはまったということでした。

さて、裏本の中身ですが、18歳かどうかの真偽はともかく、若いです。
コケシみたいなショートカットは、
当時のアイドル・小泉今日子あたりのヘアスタイルを意識したもので、
いま見ると違和感があるかもしれませんが、当時はこれがイケてました。

おっぱいは小さいのですが、肌が綺麗でハリもあって瑞々しいし、
引き締まったスレンダーボディも高得点です。

バカっぽいアヘ顔も、若さゆえと思えば許容範囲でしょう。

ところで、
下記は当時のアダルト雑誌「月刊ボディプレス 1986年3月号(白夜書房 )」に掲載された
斉藤修というライターの方が書いた「パノラマ」の紹介文の一部です。
興味深いので少し長めですが引用させてもらいました。

“「真夜中のエリー」時代と「少女心」を撮影した時と
どのくらい時間の経過があったのかさだかでないが、その間にインシンは黒ずみ
見事に肥大してしまって「真夜中のエリー」当時のひかえめなインシンは見る影もなくなっている。”

裏本数冊とアダルトビデオへの出演でマンコを酷使したのか、
プライベートでのセックスが原因か。妄想がふくらむところですが、
おそらく後者でしょう。

そう思いながら「EMIKO 高橋恵美子18歳の青春」を見ると、
興奮もひとしおです。何があったか想像できますが、アナルも脱肛気味でした。

ちなみに、「EMIKO 高橋恵美子18歳の青春」の発売は、
インシン黒ずみと肥大を、ライターに嘆かれた「パノラマ」から1年以上が経過しています。

その間に、アナルが奪われたのかもと思っていたら、
「パノラマ」よりも発売時期がさらに古い「少女心」の紹介文で、

こちらは、壺山貴史というライターの方ですが、
「脱肛気味のコーモンさんも妙に生々しい」との記述がありました。

肛門は以前から同じ状況だったようです。

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夢結び_01

裏本「夢結び」1987年(昭和62年)10月頃発売

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丸顔で愛くるしい顔のモデル。裏本に名前が明記されていないのはもちろんなんですが、
同時期に出演した裏ビデオだと、モデル名は“秀美”となっています。

裏ビデオの出演作は「秀美の本番 またいっちゃう」と「知られたくない事実」のふたつです。
当時のアダルト雑誌で「知られたくない事実」が紹介されていますが、
以下の明記がありました。

“ちなみにOL石田秀美役のこの淫乱美女の裏業界ネームは〈杉下秀美〉とか。”

ただし現在、ネットで検索してみると、モデル名“石田秀美”でヒットします。

オリジナル出演は、おそらく上記裏ビデオ2本と、この裏本1冊と思われますので、
モデル名にそこまでこだわる必要はなかったのかもしれません。

さて、裏本の内容ですが、可愛らしいアイドル顔なのにケバいです。
目がチカチカしそうなワンピースはまだいいとしても、
このボサボサな髪型はいただけません。

もう少しロリ系美少女風に持っていけば、もっと人気が出たことでしょう。

しかしプレイ自体はかなりハードです。
アナルにローターを入れられているばかりか、チンポも挿入されています。

さらにはサンドイッチファックも。

サンドイッチファックとは、マンコとアナルに、それぞれ別のチンポを入れることです。
当時の裏本界隈では、そう呼ばれていました。

いまだと、2穴ファックとか呼ぶのでしょうか。

髪型以外であえて良くない点をあげるとしたらアヘ顔です。

キリっとしたカメラ目線の表情は、心をつかまれる存在感があるのですが、
アヘ顔は間が抜けた感じです。目を閉じたときの表情に萎えさせられます。

彼女の裏ビデオは見たことないのですが、映像ではどうなっているのか気になるところです。

ところで、出演の裏ビデオ2本に関しても、ストーリーがしっかりあって、
“秀美”の反応もエロいということで、当時の紹介文では高評価でした。

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