
自販機本「空中SEX 感じるんです」(エルシー企画)発売時期不明
久々の自販機本です。
いただいたコメントのなかで、本作品が出てきたこともあり、
今回取り上げました。
ちなみに本作「空中SEX 感じるんです」は最近購入した自販機本です。
購入した場所は、東京の神田神保町の古本屋です。
以前に神田神保町にエロ本を物色しに遠征した話を、
このブログで書きましたが、そのときに購入しました。
そのときの記事内では、
本作「空中SEX 感じるんです」のことに触れていませんが、
ご興味のあるかたはのぞいてみてください。以下の記事です。
最近の神田神保町(2021年03月)
さて本作の内容ですが、
タイトル、モデルのルックス、コンセプト、すべてにおいてインパクト大です。
古本屋で見つけて、なんじゃこりゃと思い、
ワクワクした気持ちを抱いて購入しました。
ところで、
“空中SEX”というタイトルを見て、真っ先に思い浮かんだのが、
ソフトオンデマンドというAVメーカーの作品です。
たしか1990年代半ば、
ソフトオンデマンドがアダルト業界に参入して間もない頃だったと記憶しています。
地上何メートルか忘れましたが、
クレーンで吊り下げられたベッドのうえで、男女がセックスするという内容でした。
スケベかどうかはともかく、
話題にはなったと記憶しています。
私はその作品の映像を見てはいませんが、
当時の週刊誌やエロ雑誌とかの記事をみて、作品の存在を知りました。
いわゆる作品紹介ではなくて、
プロモーションのための記事のようでした。
映像をみていなくても、企画自体にインパクトがあったので、
ずっと記憶に残っていました。
ちなみにネットで調べてみますと、
正確には「地上20メートル空中ファック」という作品で、
1996年のリリースです。
総製作費3000万円という情報も出てきました。
そして、
今回の「空中SEX 感じるんです」です。
本作の発売年はわかりませんが、
1970年代後半から1980年代前半だろうと思われます。
ソフトオンデマンドの作品よりも、
15年ほど前に空中SEXが実現されていたことに驚いたのですが、
本作の場合は、自前のセットではなく、
運行中のゴンドラのなかでのカラミ。もちろんゲリラ撮影です。
総製作費は、
ソフトオンデマンドよりも二桁少ないと思いますが、
いかにも自販機本という、場当たりなチープさにも心を奪われました。
また、
空中SEXのコンセプトと同じくらい私を仰天させたのは、
モデルの娘さんの身につけているアイテムです。
具体的には、パーティーグッズっぽいカツラに、
記事の最後に掲載しました裏表紙に少し写っていますが、
20センチはあろうかという厚底のサンダルです。
厚底サンダルは、
1990年代、“ギャル”の登場と前後して登場したものとばかり思っていましたが、
このとき、すでにあったわけです。
女性ファッションに疎い私には、
カツラを含めたルックスが“ギャル”っぽく見えまして、
全体的には古臭い雰囲気なのに、
モデルだけ近未来から来たような錯覚も覚え、
そのことが作品をより魅力的にしていると思いました。
長くなってしまいそうなのですが、
ここから内容について触れていきたいと思います。
表紙に写っていますゴンドラは、ロープウェイのゴンドラでして、
山のふもとと山頂を往復しています。
つまり舞台は山なのですが、
出演のギャルは、無謀にも20センチの厚底サンダルで山歩きをしています。
そこで暴漢に襲われて犯されてしまいます。
事後、自暴自棄になったギャルはパンティ一枚の姿で林のなかをそのまま散歩。
その姿を、
大学教授の男が見ていて、ギャルのあとをつけるという展開です。
しかし、
次の場面ではパンティだけのはずのギャルがなぜか元通り服を着ていまして、
その背後に大学教授が近づきます。
結果、
ギャルと大学教授は同じゴンドラに乗り、
そのなかで、“空中SEX”が実行されるというわけです。
ゴンドラのなかではギャルのほうが積極的で、
大学教授と目が合った直後に、ズボンのうえからチンポを握ります。
そして、ゴンドラから降りた後は、
唐突に部屋のなかの描写になり、カラミが展開していきます。
ちなみに、
ゴンドラのなかや、山のなかで襲われたとき、ギャルはパンティをはいたままです。
部屋のなかに移ってはじめて全裸になるのですが、
股間にはスミベタが入っていて、マンコはもちろん陰毛も見えません。
ビニ本ではなくて自販機本ですから、そもそも最初から露出度には期待していませんが。
また、自販機本らしく、
ところどころで内容を説明する文章が添えられているので、
登場人物の男のひとりが大学教授であるとか、
ゴンドラのなかでは、ギャルが積極的に誘ったということが書かれていたわけです。
私の文章で、本作の面白さが伝わるとは思えなかったので、
裏表紙に続いて、ギャルの服装がわかるページを掲載しました。
ところで、
ゴンドラ内部のシートはところどころ表面が剥げていて、
また床も汚れています。
昭和レトロで味があるという雰囲気ではなく、
単純に老朽化しているように見えますから、撮影のときはけっこう揺れたのではないでしょうか。
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コメント
コメント一覧 (13)
ELCIEでなくL-Cとなっているところや跳ね馬のマークが入っているところもそう。
因みに跳ね馬のマークは、東京雑誌グループのマーク。要は自販機そのものを所有してエロ本を販売している会社で、エルシー企画はその配下にあった自販機本出版社ということです。同じマークはアリス出版やDo企画の自販機本でも見ることが出来ます。
後々のビニ本が単なる女の子の裸カタログになってしまったのを考えると、この頃の自販機本はストーリーがあって、今から見ると非常に興味深いです。いわば、ピンク映画の写真版を作りたかったんだろうなと思います。
モーリス輪島
が
しました
今は設備全てが更新されていますが、この時代のゴンドラは、写真の通り箱根登山鉄道の車両と同色の朱色と灰色の塗分けに白のラインでした。
1枚目の表紙の写真の背景には有名な観光スポット大涌谷が写っています。
貸し切りにできるわけないですし、観光地で人もいるということを考えたら、平日の少し閑散とした時間帯を狙って上手く撮影したんでしょうね。
モーリス輪島
が
しました
モーリス輪島
が
しました
モーリス輪島
が
しました
其れと、輪島様に謝らなければ成ら無い事が有ります。誌面に写っている『初代ゴンドラの定員は 6人乗りでは無く12人乗り』でした、申し訳有りませんでした。只、12人乗るとゴンドラ内は、肩をぶつけ合い膝突き合わせる程の狭さです。此のゴンドラは撮影当時既に老朽化していました。'59年の運行開始から撮影した10年程後の '88年迄使われてた訳ですから。現在のゴンドラは 3代目です。
此の本の発売は '77年か '78年の何方かの筈でしょう(私が中学2年か3年の何方かに観たのだけは確かでした)。
モーリス輪島
が
しました