東京エロス千夜一夜_01

ビニ本「東京エロス千夜一夜」(桜桃書房)1984年(昭和59年)07月頃発売

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カラミのビニ本です。

表紙をみるに、
出演のお姉さんは目を閉じていて、正面顔がわかりませんが、

ヘアスタイルを含めた雰囲気が、泰葉に似てなくもないです。


中身をみていきますと、
桜桃書房なので結合部分やマンコの露出は期待できません。

チンポはスミベタ、
マンコとアナルと陰毛には引っ掻いたような消しが入っていました。

桜桃書房発行のビニ本のなかには、マンコのドアップカットが、
濃いスミベタで消されていて、

読者が黒いページを鑑賞するシュールな状況になっていたものも存在していましたから、

それに比べたら、露出は良心的といえます。

また、
マンコにチンポが挿入されているのかどうか、

スミベタで消されているため不明でしたが、おそらく疑似です。

マンコもアナルも陰毛も消されていてほとんど見えないこともあり、
自販機本の延長みたいなビニ本です。

カラミの場所がホテルではなく、生活感のある部屋のなかなのも、
自販機本の延長みたいなビニ本と思った理由のひとつでした。

それはさておき、
お姉さんと男優とが、とても楽しそうにちちくり合っている姿が印象に残ります。

お姉さんが、男優のパンツをめくりながら、
大口を開けてニッコリ。

私には「(チンポ)出た~」というお姉さんの嬉しそうな声が聞こえました。

それから、
騎乗位、背面騎乗位、バック、マンぐり返しでの挿入など体位の種類も豊富です。

とはいえ、疑似本番なので、そこまで興奮を誘いませんが。

そんななか、私が注目したのは、背景に写っていたテレビです。

もちろんブラウン管です。
チャンネルは回転式。
そのチャンネルの下に、やはり回転式のUHFのダイヤルがあります。

このタイプのテレビは、
1980年代半ばでも旧式ではなかったでしょうか。

当時の主流はタッチパネルだったような気がします。

それよりも、注目すべきはUHFのチャンネルでして、
これを見て、私は当時のいろいろなことを思い出しました。

私が成人するまで暮らしていた高知市では、
当時テレビ局は4局だけでした。NHK、教育テレビ、高知放送、テレビ高知です。

NHKは4チャンネル、教育テレビは6チャンネル、
高知放送は8チャンネル、
そしてテレビ高知が12以上の数のチャンネル、いわゆるUHFのチャンネルでした。

そのため、
私の家庭だけではないと思いますが、
高知放送を「8(ハチ)」と呼び、テレビ高知を「U(ユー)」と呼んでいました。

私の頭のなかに、
父親の「(チャンネルを)ユーにしてユーに!」という声が聞こえてきて懐かしくなりました。

ビニ本と無関係な話が長くなりました。
ビニ本の話にもどりたいと思います。

というわけでオレンジ通信ですが、以下、紹介文の全文です。

“ しっかりとスミベタした結合写真ではあるが、
女性のアソコへスタミナドリンクの瓶やソーセージを挿入して、
男性がチュウチュウくちゃくちゃしている場面は愉快であります。”

“スタミナドリンクの瓶やソーセージ”のほかに、
ブドウやチョコレートも登場しています。

チョコレートのCMみたいに、
ふたりでチョコをかじりながら見つめ合って笑っているカットもありました。

松田聖子と田原俊彦にはおよそ見えませんが、
それくらいプラスのオーラが漂ってきます。

すべては、お姉さんの陽気なキャラクターのなせるわざだと思います。

私も、楽しいセックスを何度もしていたら、
陽気な人間になったのだろうかと思う一方、

もともと陽気なキャラクターではないので、
楽しいセックスが叶わなかったのだろうかと思ってしまいます。

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