Peeping Shutter ●ピーピング・シャッター_01

ビニ本「Peeping Shutter ●ピーピング・シャッター」(三和企画)1984年(昭和59年)12月頃発売

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カラミのビニ本です。

表紙左上のタイトルの右側に、
“盗み撮り、気持ちいい瞬間”と書かれていまして、

盗撮がテーマとわかります。

男女のカラミを第三者が盗み撮りしているということでしょう。
そのため、照明の暗い写真が表紙に使われています。

中身も同じように暗い写真ばかりです。

今回はオレンジ通信をさきにみていきます。
以下、紹介文の全文です。

“ 都合三人ほどのGALを、
D児先生以下本番常連男たちがハメまくった諸々を一冊にダイジェストしました。
消しは今様ですが、無論、旧作なのね。”

そして以下は、添えられていた見出しです。

“増感本番ライブの旧作おめこ集なのだ。 62点”

“D児先生”というのは、中野D児氏のことです。

以前に中野D児氏についてくわしく書いたことがありますが、
また触れると、長くなりそうなので
今回はスルーして進みます。


最初に本作の中身をみたところ、
たしかに複数のモデルさんが登場していると思いました。

オレンジ通信では“都合三人ほど”と書かれていますが、

私には、4、5人いるように思いました。
ただし、写真が暗いのに加えて、

モデルが目を閉じている場合や横顔の場合もありまして、
正確に何人なのかはわかりません。

また、本作は5つのパートにわかれていまして、
クンニ、フェラチオ、本番などと、それぞれのパートでテーマが設定されています。

そのパートごとに、
出演モデルが決まっているのならわかりやすかったのですが、

そうではなくて、
複数人分の写真がバラバラに混ぜられ、テーマごとに組み合わせられていました。

ところで、内容ですが、
盗み撮りといっても疑似ですから、

一般的な明るさの照明のもと撮影して、
普通のカラミビニ本で販売したほうがよかったのではないかと思います。

といいますのも、
スミベタの面積がとても小さく、ところどころマンコが見えているカットもあり、

修正に関してはアバウトだからです。

せっかく修正がアバウトなのに、
照明が暗いためにマンコがはっきり見えていないのは残念です。

また、結合部分の超ドアップがあったり、
フェラシーンの超ドアップがあったり、

マンコに指が突き刺さっている場面の超ドアップがあったりするのが本作の特徴です。

照明が暗いことと、超ドアップのため、
唇が肉ビラに見えたり、逆に肉ビラが唇に見えたりします。

ところで、
『ビニ本大全集』(東京三世社 昭和57年10月5日発行)に興味深い内容の話が出てきます。

本作の“超ドアップ”と関係あると思うので、以下に、少し引用します。

“ヘア見せの引き金となった〝局部アップ〟はね、
自販機本が最初だよ。毛が見えたらヤバいなら、全部剃っちゃえ、指で隠せ、
そいつをものすごいドUPで撮った。
おまんこなのか腋の下なのか分からないくらいのドアップでね。
パンティの喰い込みも、女の体にオイルを塗りたくって、
イヤラシイ質感にする方法も……。
だから現在のビニ本撮影のすべてのテクニックは、
この時代(昭和54年)に確立されていたんだね。”

というわけで、この前後にもビニ本の話が展開されているわけですが、
もともとは、以下の3人が参加のビニ本に関する
座談会です。


A ルポライター・31才
B 雑誌編集者・28才
C ビニ本マニア・27才

匿名なのですが、Aは奥出哲雄氏、Cは斎藤修氏だと思います。Bはわかりません。

私が引用した部分は、“B 雑誌編集者・28才”のかたの発言です。

最初のブームの前後のビニ本は、
自販機本とかなり密接にリンクしていたことがわかります。

本作の話にもどりますと、

本作の“超ドアップ”の手法も、
上記引用部分で述べられている、“局部アップ”の手法の延長線上にあると思いました。

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