おとなの妄想くらぶ

昭和から平成にかけての、
アンダーグラウンドメディアのお話を中心に綴っていきたいと思っています。
ときに、そこから逸脱することもあるかもしれませんが、
よろしくお願いいたします。

NEW NAPOLEON ニューナポレオン_01

「NEW NAPOLEON ニューナポレオン」(朝日信販)発売時期不明

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本作はA4サイズで中綴じの本です。

発売時期は不明ですが、
おそらく40年以上前だと思われます。

例によって、
私は本作を神田神保町の古本屋で手に入れました。

いい雰囲気の表紙と、
1100円という比較的リーズナブルな値段に魅せられたからです。

さっそく内容をみていきますと、
モデルさんふたりのレズです。

男優はまったく登場しません。

表紙に書かれていた見出しに、

“群衆の中でねらわれた女たち”とありますが、
女が女を狙っていたということでしょうか。

それはいいとして、
レズといっても、写真撮影のためのプレイなので、

本気のレズではありません。

全裸で抱き合っている程度のソフトなレズです。

また、
股間はスミベタが入っており、

マンコはおろか陰毛のカゲすら見えません。

というわけで、
迫力はありませんが、

お姉さんふたりがそこそこのルックスなので、
それなりに惹き付けられます。

とくに、
責められているほう、

表紙上部のお姉さんですが、

未処理なわき毛と腕毛に注目してしまいます。

そしてもうひとりのお姉さんは、
スレンダーで美脚です。

ただ、
足の裏がカサカサなのが多少気になりました。

まとめますと、
ふたりとも、生々しさがあってとても良いと思いました。

ところで本作は、
最初の数ページと、ラストの数ページのみがカラーで、

残りはすべてモノクロです。

こういう年代モノの作品は、
全ページカラーで見たいです。

それはともかく、
本作には、ポスターが付いていました。

記事のあとに、
ポスターを載せました。また、そのあとに表3を載せています。

ポスターには、
“ニューナポレオン 創刊号 特大付録”と印刷されています。

普通、
本の付録のポスターは、

ベストショットが選ばれるものだと思っていたのですが、

まさかの着衣。
そして正面顔ではなくうつむき加減。

さらには、
目立つスネ毛。

どういう理由で、
セオリーを無視したカットがポスターに選ばれたのかわかりません。

もっというと、
こんななんでもないカットのポスターが、

処分されずに本といっしょに令和まで残っていたことに、
私はすこし心を揺るがされました。

そして表3ですが、
“発行・朝日信販”と印刷されています。

信販会社がエロ本を発行していたのでしょうか。

ところで、
本作は、ところどころに文章が書かれていたのですが、

内容とは無関係なアメリカンジョーク集の類いでした。

というわけで、内容やポスターをふくめ、

私にはかなりトリッキーな作品にみえました。

仮に2号目、3号目が発行されていたら、
ぜひとも見てみたいです。

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NEW NAPOLEON ニューナポレオン_63

NEW NAPOLEON ニューナポレオン_00



媚笑_01

「媚笑」(未来舎)発売時期不明

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未来舎という版元の作品を、
はじめて取り上げます。

未来舎については、A4さんのブログ(A4B5備忘録)に、
くわしい説明が書かれていました。以下の記事の追記部分です。



本作「媚笑」の本の大きさは、
一般的な自販機本とおなじB5版。

真ん中が金具で綴じられている、
いわゆる中綴じといわれるタイプの本です。

判型B5で中綴じですから、
自販機本だと思ったのですが、

裏表紙を見ると、
どうやら違うようでした。

記事のあとに裏表紙を載せていますが、
以下の表記があったためです。

“自動販売機では売りません”

自販機本ではなく、
ビニ本でもなさそうなので、未分類のカテゴリーにしました。

ただし、
中身を見ると、自販機本と大差ありません。

スケパンから透けて見えるのは陰毛だけで、
マンコには引っ掻いたような消しが入っています。

さらにくわしい内容ですが、

“吉沢かずみ”というモデル名のお姉さんの単体ヌードです。

着衣でパンチラのあと、
下着姿になりますが、最後までパンツははいたままでした。

先に書きましたように、
マンコは見えません。

ただし、後半、
食い込ませたパンツから陰毛の端っこがハミ出しています。

吉沢かずみさんは、
スレンダーで美乳。スタイルが良いです。

吉沢かずみさんを気に入るかどうかで、
本作の評価がわかれると思いますが、

私は、
素人感が足りないような気がして、

いまひとつ入り込めませんでした。

ところで、
撮影は書斎のような場所でおこなわれています。

背後にいろいろな種類の本が並ぶ本棚が写っていますし、
読書用に向いてそうな安楽イスも写っています。

安楽イスは写っているだけでなく、
吉沢かずみさんが、イスのうえで開脚したり、

オナニーのポーズをしたりという使い方がなされていました。

さて、
裏表紙のあとに表3を載せましたが、

不可解なことがあります。

表3には、

“お便りをください。”と書かれており、

続く文章を読むと、
モデルのお姉さんが読者からのお便りを欲しがっているような内容です。

お便りを待っているのは、
“川村澄江”という名前の女性です。

一方、本作のモデルさんは、
“吉沢かずみ”ですから別人です。

本にまったく登場しない女性が、
なぜかお便りを募集しているということで、

とてもシュールな展開だと思いつつ、
あらためて表紙をみますと、“第4弾”の文字が目に入りました。

表3には、
“多数の読者の方よりお便りをいただきました。”とも書かれているので、

第3弾のモデルが、
川村澄江さんだったのかもしれません。

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媚笑_64

媚笑_63

WILD CAMPUS NO.3_01

「WILD CAMPUS NO.3」(松尾書房)1971年(昭和46年)発行

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前回の
「Honeymoon」(松尾書房)に続いて、

今回も松尾書房発行の作品です。

前回の記事をふまえて、
今回の作品をみると、当時の状況がよくわかるのではないかという、

私のあつかましい気持ちがあります。

洋モノポルノ雑誌の日本版をつくて欲しいといわれた松尾社長が、
取り組んだ日本版のひとつが本作だと思います。

最初に表紙をみたとき、
洋風のお姉さんだが、背景がザ・日本。

洋モノポルノ日本版とはこういうことかと思いました。

というわけで、
まずインパクトあり過ぎる表紙です。

ナウい服装の
若い娘さんふたりの背後には、

どういうわけか、農家と思しき藁ぶきの民家。

立派な建物ですが、
ふたりの娘さんとの違和感が強いです。

ちなみに娘さんふたりは、
女子高生という設定です。

また、おなじ藁ぶき屋根の民家は、
中身の途中にも出てきまして、そこでは娘さんふたりは全裸です。

恥ずかしそうな笑顔がとても印象に残りました。

本作は、
写真がメインながら、文章とイラストで構成されたページもあり、

内容は、
官能小説、女子高生の告白、同性愛についての学術的っぽい話などです。

ビニ本というよりは、
普通の雑誌のようなつくりです。

ところで、
いつも引用しています、

「ビニールアイドル VINIL IDOL 47」(白夜書房 昭和62年6月15日発行)」によりますと、

「WILD CAMPUS」シリーズについて以下のように書かれていました。

“昭和46年は、
ワイルドプライベート・シリーズに続いて、
ワイルドキャンパスシリーズだ。
意外と短命ではあったが、根強いファンはいた。
ハダカとミニスカ、
そしてフーゾク記事などのある総合誌的エロ本の雰囲気もあったね。
フーゾクがおもしろいぞっ。”

また以下は、
本作「WILD CAMPUS NO.3」についての記述です。

“ワイルドキャンパス第3集 いやあ、
ずんぐりむっくりの典型的70年代型の女の脚。
まいった、まいった。”

おそらく表紙のお姉さんのことを指していると思われますが、
右側はたしかに“
ずんぐりむっくり”に見えますが、

左のお姉さんは、
スレンダー体型でスタイルも良さそうです。

記事のあとに裏表紙、
そのあとに、中身のページを載せました。

70年代当時の女学生は、
とてもオシャレなクツをはいていることがわかります。

裏表紙のふたりを、
いま街で見かけても、

ちょっとケバいなと思うくらいで、
特別の違和感はありません。

裏表紙のあとに載せたのは、
裏表紙の左側のお姉さんの単体カットです。

美人でスタイルが良さそうに見えます。

お姉さんとともに写っている、
机やイス、タタミなど、部屋全体は70年代テイストです。

うちの実家は築50年以上経っていますが、
その実家かと思いました。

とくにガラスがはめ込まれた木の引き戸の雰囲気が実家とおなじで、
ガラスの模様がそっくりです。

ところで、
本作が発売された1971年は、

私は5歳です。

本作を手に入れたのは、
もちろんあとになってからで、

最近のことです。たしか神田神保町の古本屋でした。

いくらで買ったのか忘れましたが、
1500円くらいではなかったかと思います。

松尾書房の70年代の作品を、
いまでも手に入れられることに興奮しながら、

レジに持っていた記憶があります。

ところで、
本作は、表紙と裏表紙以外にもお姉さんたちが登場していますし、

冒頭のページは、
湘南海岸でビキニの娘さんたちを盗撮したカットです。

ビキニの娘さんのカットや、
出演のお姉さんたちの下着姿を見てわかるのは、

パンツの面積が広いことです。

ウエストから太ももの間を覆う、
布地の広さがとくに目立ちます。

私が20歳前後のころは、
キャンギャルたちがハイレグの食い込みを競い合っていました。

ウエストのラインは、
どんどん下にさがり、同時にハイレグが進行。

露出度は高くなりますが、
それゆえに陰毛の処理もおこなわれるようになりますから、

処理とハミ出しのイタチごっこです。

また、
陰毛ではないですが、わき毛が目立つお姉さんも複数出てきます。

いろいろな部分で、
驚かされるのですが、私がとくに驚いたのは、

丁寧につくられていることです。

なおかつ、
お姉さん3人が同時に出演している屋外ヌードもあり、

豪華さも感じました。

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WILD CAMPUS NO.3_64

WILD CAMPUS NO.3_00


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